6月22日、日本と韓国は国交正常化60周年という歴史的な節目を迎えた。この記念すべき年を祝うため、19日に東京で盛大な記念式典が開催され、石破茂首相が出席し、両国の絆を深めるためのメッセージを述べた。一方、韓国では16日にソウルで同様の式典が行われ、李在明大統領がビデオメッセージを通じて、未来志向の協力関係を築く意欲を表明した▼国交正常化以降、両国は経済、文化、人的交流の分野で目覚ましい進展を遂げてきた。特に2000年代に入ってからはKPOPや韓流ドラマが、日本でブームを巻き起こし、JPOPや日本のアニメも韓国で広く愛されるようになった。24年には韓日間の旅客往来総数が1100万人を超えた。この数字は、両国民が互いの文化に深い関心を抱き、交流を求めていることを示している▼東京での記念式典では、石破首相が「60年の歴史は、互いの違いを認め合い、尊重し合うことで築かれた。未来に向けて、若者や文化を通じた交流をさらに深めたい」と述べた。ソウルでの式典では、李在明大統領がビデオメッセージで「過去を振り返りつつ、未来を共に創るために、私たちは対話と協力を続ける」と語った▼いま世界は大きな危機を迎えている。ウクライナ・ロシア戦争、イスラエルを取りまく中東紛争など世界は不確実性が高まっている。中国・台湾有事の可能性など東アジア情勢も緊張も高まっている。この危機的状況下で韓日連携の重要性は一層増しているといえる。 |