農心ジャパンは10日、東京・原宿の竹下通りに「辛ラーメン粉食POPUPストア」を開店した。商品を購入し、その場で作って食べる店舗として、今年4月にペルーでオープンした世界1号店に続く2号店。
店舗の外観と内装は辛ラーメンのパッケージを模した赤が基調となっている。店内で袋麺を買って専用のカップに開けて自動ラーメン調理器に備え付け、調理ボタンを押すだけで出来上がる。
店名にある「粉食」とは、韓国で小麦粉を中心とした粉で作られた軽食のことを指す。なかでもラーメン、キンパ、トッポギなどが人気となっている。粉食店と呼ばれる専門店も存在し、広く親しまれている。農心ジャパンは、韓国ならではの店舗で辛ラーメンを楽しんでもらうことを狙っている。
原宿は1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた「Z世代」を中心とした若者やインバウンド(訪日客)が多く集まるため、幅広い顧客との接点をつくるため出店した。今後は大阪や福岡など、西日本エリアでの店舗も計画している。
同社は昨年10月に10日間の期間限定で原宿の別の場所に出店したが、20~30代女性を中心に最大5時間の入場待ちが出るほど人気となり、累計1万3000人以上が来店した。
今回の店舗は昨年の出店が盛況だったため、約1年間の常設店としてオープンした。1杯660円、トッピング1種100円で販売。午前10時~午後9時まで。
農心は、韓国のインスタント麺市場で2024年に56・3%のシェアを占めるトップ企業。主要商品の辛ラーメンシリーズの23年の世界での売上高は1400億円、うち日本では100億円超となっている。
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