3日から11日まで、韓国全土から選抜された若手教員95人(団長2人、引率2人を含む)が「日韓国交正常化60周年記念事業」の一環として来日した。
同事業は、外務省が推進する「対日理解促進交流プログラム」に基づき、公益財団法人日韓文化交流基金と韓国国立国際教育院が主催するもので今回のテーマは「日韓国交正常化60周年、日韓交流の足跡探訪及び日本の教育現場視察」。東京都、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県を訪問し、日本の教育や文化への理解を深めた。
プログラムでは、学校訪問や模擬授業、防災教育施設の見学、歴史的施設の視察、ホームステイなどを通じて交流を促進。4日には文部科学省の講義や新大久保でのフィールドワーク、5日には中央区立月島第一小学校や府中市立府中第四中学校での交流、7日には高麗神社や史跡足利学校の訪問、8日には富岡製糸場やつくば宇宙センター(JAXA)の視察が行われた。参加者は2グループに分かれ活動し、最終日には成果報告会も行われた。
「同プログラムは1989年からスタート。コロナ収束後、3回目の韓国教員団訪日となった。過去2回は定員割れだったが今回は募集人数を増員したにもかかわらず、参加枠が埋まるなど日韓交流が活発化しているとの気運を受けた。ホームステイでは日本の一般家庭を直接訪問することで”おもてなし”を体感できて感激したなどの感想があがった。成果報告では日韓の教育現場での類似点や相違点などを理解することができ帰国後、教育現場で今回の体験を生かしていきたいとの意見が聞かれた」(日韓文化交流基金)。
6日、茨城県立竹園高等学校を訪問し教育現場を視察(写真=日韓文化交流基金) |