更生保護法人 善隣厚生会(東京都渋谷区、崔光礎理事長)は、6月初旬に同会の理事および評議員と、渋谷区の保護司らとともに、韓国初の民営刑務所であるソマン矯導所(京畿道驪州市)と、韓国法務保護福祉公団ソウル西部支所(ソウル市恩平区)の視察を行った=写真。
ソマン矯導所は国からの委託により、プロテスタント系団体が運営している。受刑者に対する更生を重視しており、全国的にも低い再犯率を誇る。また、韓国法務保護福祉公団(慶尚北道亀尾市)は、法務部傘下の更生保護機関で、約350名の職員がおり、全国に支部や支所を置く。ソウル西部支所では、非行青少年への保護処分のうち、10段階で最も軽い1号処分の対象者への生活や学業の支援を行っており、住居を改装した施設に中高生らが入居している。ボランティア学生による受験指導も行われているという。
同会の崔光礎理事長は「韓国の民営刑務所の状況を知るとともに、韓国では更生保護施設が国により運営されているのに対し、日本ではそのすべてを民間の非営利団体が担っており、その違いを把握するために視察を行った」と述べた。
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