韓日中の3カ国の経済貿易担当相は3月30日、ソウルで会合を開いた。3カ国連携の必要性に共感するとともに、経済・通商協力を拡大していくことを申し合わせ、「自由で開かれた予測可能な貿易、投資環境を促進する」との共同声明を発表した。会合は2019年末に北京で開催されて以来5年ぶり。
韓国の安徳根産業通商資源部長官、日本の武藤容治経済産業大臣と中国の王文濤商務相が出席。韓日中が加盟する「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」の円滑な履行や3カ国による自由貿易協定(FTA)交渉の加速を確認した。
安長官は「世界の経済通商環境が急変するなか、3カ国の経済貿易担当相が顔を合わせたのは3カ国だけでなく、国際社会にとっても大きな意味がある」とし、「相互尊重と信頼を基に、3カ国協力を通じ、安定的なグローバル貿易・投資環境をつくる必要がある」と述べた。
武藤大臣は「国際環境は不安定性を増している」と語り、「WTOや経済協定を通じてルールに基づく国際経済を維持、強化していくことが重要だ」と指摘した。
王氏は、トランプ政権を名指しすることは避けつつも「保護主義により世界経済の不確実性が高まっており、自由貿易と地域経済の一体化を進めるべきだ」と話した。 |