民団栃木の定期地方委員会終了後、辛基秀副団長は本紙に次のようなコメントを寄せている。
「方針の一番目に『在日同胞大統合の推進』とある表現に違和感を抱いた。単に民団が、韓人会など新定住者団体との親睦を深めようというだけであれば、このような表現はしないはずだ。別の意味があるのではないか」としている。
辛副団長の指摘の通り、例えば朝総連や、韓統連までを含めた在日同胞団体の統合を進めるという意味で”大統合”の言葉を使うのであれば、重大な問題に発展しかねない表現だろう。
いずれにせよ、本来であれば定期地方大会や委員会で新たに議論されるべきは、地域の特色を活かした魅力の発信など地方の取り組みが中央の活性化を促すような議論であるべきだ。民団栃木などには文化的な土壌、活動実績なども豊富だ。一方で、中央と互恵をもたらす関係構築に進めていない一面もあるようだ。
民団の組織としての在り方が建設的な方向に進むよう、今後続いていく定期地方大会や委員会の場などで活発な議論が交わされていくことを期待する。 |