MONEYTODAYと韓国ギャラップは、このほど韓国人の日本に対する意識調査を発表した。これは2月20・21日、全国の18歳以上1008人を対象に行ったもの。
それによると、回答者の65%が「日本は韓国より先進国ではない」と考え、17%が「韓国の方が先進国」、48%が「両国は同程度」と回答した。文化・芸術、経済・産業、教育などで韓国が優位にあるとの見方が多かった。
この結果は、一見すると日本に対する否定的な見方を示しているように思えるが、視点を変えれば、今後の韓日関係に新たな可能性をもたらすポジティブな材料となり得る。韓国社会における日本へのコンプレックスが薄れつつあるとすれば、それは両国が対等なパートナーとして向き合い、より健全で協力的な関係を築く土壌が整いつつあるのではないか。
2023年、韓国の1人当たり名目GDPは3万5563ドルで、日本(3万3849ドル)を初めて上回り、24年も韓国(3万6024ドル)が日本(3万2859ドル)を超えた。韓日の経済格差はないと言える。
こういった背景のなか、日本に対する韓国の若者の好感度は高まっており、18~29歳の66%が「日本に好感を持つ」と回答。日本人に対しても74%が好意的だった。これは全世代平均(日本への好感度47%、日本人への好感度56%)を上回る。日本でも内閣府の「2024年外交に関する世論調査」によると、韓国に親しみを感じる日本人は56・3%(前年比3・5ポイント増)。特に18~29歳では66・2%に達した。国の未来を担う若い世代の意識の変化は、長期的な友好関係の礎となるだろう。 |