在外同胞庁は「3月の在外同胞」に、元在日韓商会長で在日韓国人1世の金坪珍氏(1926~2007年)=写真=を選定した。金会長は1964年、済州島初の近代的ホテルである済州観光ホテルを建て、「観光済州」の礎を築き、66年に廃校危機にあった済州女子学院を買収し、母国の女性教育発展に貢献した。また、済州島のみかん産業発展のために苗木を植えたり、韓国初の乾麺「三養ラーメン」導入のパイプ役を担ったりした。政府もその貢献を高く評価し、87年に1級勲章である「国民勲章無窮花章」を授与した。
李相徳在外同胞庁長は、「在外同胞たちは(主権を失った)日帝時代の海外独立運動から、解放後の祖国の近代化、IMF通貨危機の克服まで、数え切れないほど母国に貢献してきた。こうした『在外同胞の貢献』を広く伝え、国内外の同胞の絆を深めていきたい」と述べた。
(ソウル=李民晧)
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