東京都目黒区の趙善玉料理研究院は先月2日、韓国のお雑煮「トックク」を無料で配るイベントを開催。約100人が会場を訪れた。
社団法人「大韓民国韓国料理フォーラム」の日本支会会長も兼任する趙院長は、韓食を多くの人に身近に感じてもらうため、ソルラル(旧正月)に合わせた「トックク」無料配布を例年続けている。
大韓民国韓国料理フォーラム日本支会の会員たちがトッククを調理
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東京都中央区の築地魚河岸キッチンスタジオで先月27日、Think EAT LAB(高田桃子代表)が在日韓国人2世で料理研究家の姜朋子さんを講師に招き、今年1回目となる「世界のお祝い料理を楽しむ会」を開催、約20人が今回の料理教室に参加した。
参加者は、トックク・チャプチェ(雑菜)・サムセクジョン(三食煎)・カルビチムの作り方を教わった。姜さんによると、正月などの「ハレの日」の料理には”儒教の国・韓国”らしく、陰陽五行思想に基づいた五色(青・赤・黄・白・黒)が配されるという。また、姜さんは自身が韓国で味わった1980年代の味が、現在の味と異なると指摘。韓国料理の味の変遷についても講義するかたちとなった。
姜朋子さん(写真左)は、チャプチェのタンミョン(唐麺)は「茹で足りないよりは茹で過ぎた方がよい」と指導 |