尹錫悦大統領が釈放された。このニュースは、多くの人々にとって驚きを与えたが、当然の帰結とも言えるだろう。そもそも尹大統領の逮捕は不当なものだった▼韓国は左派と保守派の対立が激化、法的手続きが政治的な意図に利用されるという、自由民主主義国ではあってはならないことが起きている。尹大統領の逮捕は左派の工作により生じた不当拘束。釈放を、司法の公正さを取り戻す一歩とするべきだ。不当逮捕の背景には、韓国の深刻な政治的分断がある。非常戒厳宣布は混乱を招いたが、それを口実に野党と公捜処が連携し、大統領を排除しようとした▼釈放されたとは言え、戦いはまだ終わっていない。尹氏に対する刑事裁判は依然として進行中であり、憲法裁判所での弾劾審判も並行して進んでいる。共に民主党・李在明代表の判決を控えているため、左派勢力にとって早期の決着が絶対的である。尹大統領の釈放に対して、野党5党は国会で会見を開き、沈雨廷検事総長を職権乱用の容疑で公捜処に告発した▼一方、国民の力の議員たちは公捜処の呉東運処長を大統領の違法逮捕や職権乱用などの疑いで告発するとした。この裁判は単なる法廷闘争ではない。これは、国の未来を左右する戦いでもある。保守派が敗北すれば、韓国の左傾化は進み、自由民主主義国家としての存続が危ぶまれる▼裁判の行方は不透明だが、幸いにも保守派の連帯が広がっている。韓国だけではなく、日本でも在日同胞を中心に尹大統領弾劾反対の声が高まってきた。 |