韓国の新羅大学で8月24・25日、東アジア日本語教育・日本文化研究学会(中島和男会長)の主催で第28回国際学術大会を開催。約60人の参加者が国内外から集まった。
同大会は例年、会員の所属している開催国を持ち回りとして、東アジアを中心とした各地で行われている(2020年のみ、コロナのため開催せず)。
発表者の一人として、本紙で「万葉集の話」を連載中の金永會・東国大学世界仏教学研究所郷歌万葉集研究室長が登壇、「万葉集の解読ツールとしての韓国郷歌制作法の実行可能性研究提案」と題して発表した。
中島会長によると、国際学術大会は日本学を専門にしている各国の若手人材を育成するための場に当たる。金室長と共同発表した王琪〓氏(広州理工大学院大)は中国の若手研究者で、今回の発表を機に『万葉集』と新羅郷歌の関係性について、初めて知る機会になったとしている。
すでに会議での発表について、金室長のYouTubeチャンネルで公開されているだけでなく、一部の韓国メディアは「日本の学者”興味深いが認定は難しい”」と述べたと報道している(『慶南毎日』紙ウェブ版9月5日付)。
次回の国際会議は来年、大連外国語大学で行われる予定。体系的な批判を含めた、金室長の発表への反応が国内外の『万葉集』専門家から出てくるか注目される。
国際会議の場で「郷歌制作法」を訴求する金永會室長 |