ログイン 新規登録
最終更新日: 2024-11-19 12:39:03
Untitled Document
ホーム > 連載
2021年04月14日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
キスン便り(第37回) 韓国と日本の相違22 韓国の交通事情

 私は駐在員になって四年目ごろから車に乗り始めました。それまで時速80キロで走りながら交通標識を読み取る自信がありませんでした。漢字で書いてくれていれば瞬間で分かるのですが、ハングルですから、読んで理解するまでにタイムラグが生じます。それを埋めるのに三年かかりました。日本人でも車に乗っている人がいました。その人は初めて金浦に行くときには、家族と水杯を交わしたと話してくれました。ハングルを知らないのに乗るのですから、凄い勇気です。
当時の韓国のドライバーは、自分からは譲らないし、こちらが道を譲っても感謝しないし、という人たちばかりでした。道の合流地点でも日本なら交互に車を入れるのですが、隙あらばという人たちばかりなので、疲れました。今は違うと思いますけどね。
さて、左ハンドルの車に乗ってみて、日本の車より乗りやすいと思いました。アクセルとブレーキは右足で操作しますから、左足は遊んでいます。その左足は、ちょうどタイヤの上にあります。ですからギリギリのすれ違いなどはタイヤの位置を常に意識出来るので、左ハンドルの方が操作しやすいです。日本の車だと、アクセル操作に気を取られるので、右足でタイヤの位置を意識するまでには行きません。
道路の設計も良く出来ていて、日本だとどこの道路でも右折をするのに常に緊張を強いられますが、韓国では、左折(日本の右折)も楽です。大きな道路では、要所で左折が出来ます。どこでも出来るわけではありません。左折をしたいときは一番左の車線で停止します。青信号になっても、そのまま動かずに待ちます。やがて左折をしても良いという青の矢印が点灯します。そこで始めて左折やUターンをします。青信号だけで動くと事故りますよ。
日本の信号では青矢印は赤信号の時に出ます。しかし韓国では青信号に加えて青の矢印が出ます。日本の青信号は全方向に進めますが、韓国の青信号では、左折は出来ません。必ず青の矢印が出てから左折です。
左折が出来るのは大きな幹線道路ぐらいで、中くらいの道路だと、先ず左折出来る場所がありません。そんな道路でどうやって左折するのかというと、道を直進し、右折して、もう一度右折して、更にもう一度右折して直進するという方法で左折します。手間がかかるようですが、こちらの方が結果としてスムーズに車が流れます。日本のように交差点のど真ん中で緊張しながら車の流れの隙間を待つというストレスはありません。交通システムは韓国の方が優れていると感じました。
それから右折(日本の左折)は、信号の下に「非保護」という表示が出ている交差点では、信号が赤でも進めます。ただし事故があったときには「非保護」ですから、保護されません。百パーセント右折車の過失になります。自己責任で信号無視したかったらしても良いよ、というシステムです。これはこれで合理的だと思いました。ということで、交通マナーを除いて、車が右側通行の韓国の方が運転はしやすいです。道路を作るのも速くて、東京の外環道路に相当する道路もあっという間に作ってしまいました。車線も日本より多いですし、快適です。
韓国で免許を取る場合は、特別料金を払えば日本語で筆記試験を受けることが出来ます。その試験を受けて韓国で免許を取った日本人も何人か居ました。日本の免許を持っている人は、世界交通協定とかいうのがあって、日本の免許証を試験場に持っていくと、その場で韓国の免許証を作ってくれます。そして免許更新に来た人たちに混じって研修を受けます。名前を呼ばれると、「はい」と返事をします。すると試験官は「耳は大丈夫ですね」と免許証をくれました。 

2021-04-14 5面
뉴스스크랩하기
連載セクション一覧へ
金永會の万葉集イヤギ 第30回
写真で振り返る2024年「四天王寺ワ...
李在明・共に民主党に1審有罪
北韓軍派兵に韓国は様子見モード
トランプ氏再選で変わる世界
ブログ記事
マイナンバーそのものの廃止を
精神論〔1758年〕 第三部 第28章 北方諸民族の征服について
精神論〔1758年〕 第三部 第27章 上に確立された諸原理と諸事実との関係について
フッサール「デカルト的省察」(1931)
リベラルかネオリベか
自由統一
北朝鮮人権映画祭実行委が上映とトーク
金正恩氏の権威強化進む
北韓が新たな韓日分断策
趙成允氏へ「木蓮章」伝授式
コラム 北韓の「スパイ天国」という惨状


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません