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2014年12月03日 03:21
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大韓民国への反逆 その連鎖を絶て(37)
従北派の嘘に騙され続ける国民の健忘症

 統合進歩党の政党解散をめぐる最終弁論が行われた。政府から解散審判請求が出されてから1年以上、法で定められた180日の2倍以上経ってようやく終わったのだ。憲法裁判所が盧武鉉弾劾審判や行政首都特別法の違憲審判事件に対し、2、3カ月の短期間で結論を出したのとは大きな差がある。
その間に統進党には国民の税金から100億ウォンに近い巨額の資金が支援された。現在の韓国社会の混乱の根源は法治のびん乱にあるが、憲法裁判所の今回の対処はその典型である。憲法を守るべき最高機関、最後の堡塁として許せない「サボタージュ」であるといわざるをえない。
もちろん、法治のびん乱をもたらした第一の責任は政治にある。その中でも政治への不信を決定的にしたのが従北勢力・共産主義者だ。
共産主義者は人間の手で地上に楽園を建設するという妄想を実現しようとして、世の中を地獄にした。彼らは共産主義のユートピアを建設するという革命の大義のため、手段と方法を選ばなかった。それが惨禍を拡大した。
共産主義者は大衆に対して「人民の敵」を提示し、その敵への憎悪心を煽った。共産革命の最大のエネルギーは、人民大衆の狂気と憎悪だった。人間に憎しみを植え付けるためには嘘が必要で、嘘をつくのは共産主義者の基本的な”徳目”だった。
20世紀の歴史は、人類に惨禍をもたらした共産主義の恐ろしい犯罪を記録している。ところが韓半島には、歴史的に終わったはずのこの狂気と憎悪が生んだスターリン主義の化石が残っている。平壌の「金氏王朝」だが、この暴圧体制を韓国にまで拡張させようとするのが統進党に代表される従北勢力だ。
韓国社会は巨大な健忘症に陥っている。繰り返される嘘に騙され続ける国家的健忘症だ。これは従北勢力やそれに支配された左翼メディアの扇動によるものだが、失敗から教訓を得られない健忘症は恐ろしい。
大統領選挙やソウル市長選挙が理念と政策ではなく、卑劣な謀略や嘘によって結果が決まっても、それを司法が正せない事態をわれわれは目撃した。盧武鉉と朴元淳もそのような方法で当選した。
実は、統進党を育てたのは今の新政治連合(旧民主党)である。両者は選挙のときに協力し、政策連帯を結び、李石基が指揮したRO(地下革命組織)に2審でも重刑が言い渡されたのに、国会では李石基の懲戒除名を妨害・阻止している。
特に、2012年当時の民主党の大統領候補だった文在寅が、統進党と李石基を庇護してきた。金大中・盧武鉉政権の10年間、赦免・復権された公安事犯は3538人だったが、その中で統進党の根に当たる「民革党」主犯格の李石基や、河永沃などを赦免させた責任者が盧武鉉時代の文在寅だった。
文在寅こそ韓国の憲法精神に対する反逆の生みの親といっても過言でない。文在寅は人間としての良心が少しでもあれば、国民に謝罪し政界を引退すべきだ。
李石基とROに対する裁判を通じて、いまだ摘発されていないROが17個残っていると専門家たちは見ている。この恐ろしい現実と、統進党党員が暴力革命の準備を促す文献などを持っている証拠が見つかっても、統進党側は逆にそういう証拠を暴露した人々を告訴している。
従北勢力が期待するのは、おそらく「国民的健忘症」だ。彼らは嘘の扇動に有権者がまた騙されると思っているのだ。国民の覚醒と奮起だけが反逆の連鎖を絶てるのだ。(続く)

2014-12-03 1面
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