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2011年11月23日 10:12
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宴の後に思うこと=編集余話 瞻星台

 民団が創団65周年を迎えた。18日に行われた記念式典には全国から約500人が集まり、韓日の国会議員らからの祝辞もあった。65年前の創団当時を知る人は少なくなってしまったが、65周年を祝えたのはめでたいことである▼とはいえ民団に課題がないとは言えない。若手の後継者不足や地方を中心とした財政の悪化は、大規模な都道府県本部レベルでも起きている。これらを解決できなければいずれ組織は疲弊し、その力を失うことになる▼ある地方で拾った声である。「民団は派手な行事をやるのは好きだが、その金があるなら地方に回してほしい」。これにうなずく人は多いだろう。65周年を祝うのは大変結構だが、この先も在日同胞社会を代表する組織であり続けるには、いささか心もとないのだ▼来年には韓国の国政選挙が控えている。在外国民にも投票権が与えられる初の選挙だ。日本では選挙に乗じて総連や韓統連系の組織的動員が危惧されている。民団が選挙戦の代理戦場になり、終わってみたら組織が分裂していたということにもなりかねない▼関係ない話に聞こえるかもしれないが、10月のソウル市長選は民団にとって示唆するところが大きかった。既存の政党が若者の声を拾えずにいる中で、政治経験のない候補が当選した。若者の声に耳を傾けない組織はいつか見放されるのである。18日の式典にどれほど若者が来ていただろうか▼民団は65年もの歴史を誇る組織だ。経験やアイディアを持っている人材もいる。これをいかに活用するか。65周年の今、宴の後に考えることは山ほどある。

2011-11-23 1面
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