1.開催趣旨
このたびOB会設立2周年を記念して当会は「日本の移民政策と在日のスタンス」を
標題としてシンポジウムを開催することとなりました。
周知のように日本は有史いらいの高齢少子化時代に突入し、かつて「移民鎖国」を唱
えていた坂中英徳氏も、今や「移民開国」し50年間で1千万人の移民受け入れを主張
しています。その数の多寡についてはさておき、日本が早晩「移民開国」を政策とし
て打ち立て、積極的な移民受け入れをしなければ、日本社会が成り立たないという考
えが主流を占めつつあります。
しかし、「移民開国」政策を実施するには、さまざまな法整備、社会的整備が伴うも
のであり、それらの変化は当然我々在日にも直接関わる事柄でもあります。なかんず
く、国籍制度、民族文化教育政策、多民族共生などの有り様は我々にとっても看過し
えない関心事です。
32年前「今後の出入国管理行政のあり方」を発表し、多くの関心と議論を呼んだ
坂中英徳氏に「日本型移民国家構想について」と題し基調講演をお願いし、それに基
づいてパネルディスカッションをおこなう事となりました。
このシンポジウムを通じて来たる「移民開国」の時代に在日はどのようなスタンスで
関わりを持ちうるのか。 またその変化に伴い、在日の未来をどのように切り開いて
いくのか。いずれは避けて通れない関門です。
坂中氏の主張はこの間多くの変遷を遂げてきたように思えます。我々の有り様もこの
間多くの変化を遂げてきました。ここで積極的な意見の交わりから、さらに創造的な
一定の見解が生み出されることを期待したいものであります。
2.開催概要
(1)日 時:2009年 2月 21日(土)14:30~17:30
(2)会 場:在日本韓国YMCA スペースワイ
(水道橋:東京都千代田区猿楽町2-5-5)
(3)主 催:在日韓国青年会OB全国連絡会
(4)後 援:近江渡来人倶楽部
在日韓国青年会中央本部、在日韓国青年商工人連合会
(5)参加費:500円(資料代)
3.内 容
(1)基調講演:坂中英徳外国人政策研究所 所長
「日本型移民国家構想について」
(2)パネルディスカッション
①パネリスト
坂中英徳氏/林三鎬(OB会会長)/河炳俊氏(近江渡来人倶楽部代表)
鄭暎恵氏(大妻女子大学教授)
②コーディネーター:金京必(OB会副会長・元中央本部会長)
(3)総合司会:姜永根(青年会OB・元滋賀県本部会長)