「チンチャそれな」…若者に広がる「韓本語」

米紙も着目の背景 K-POP通じ、日常会話に浸透
日付: 2026年11月06日 01時50分

日本のテレビCMでモデルが「ケンチャナヨ(大丈夫)」と韓国語を話し、地上波ドラマでも登場人物が韓国語のせりふを口にする。東京・渋谷や新大久保では、若者が「チンチャそれな」「ヤバインデ」など、韓国語と日本語を組み合わせた言葉を使う姿も見られる。日本の若者を中心に、韓国語を取り入れた新たな言葉遣い――いわゆる「韓本語(ハンボノ)」が広がっている。

米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は1日(現地時間)、「日本の最新流行語、その意外な起源は韓国語」と題する特集記事を掲載した。日本の広告や若者の日常会話に韓国語が浸透している現象を取り上げ、K-POPや交流サイト(SNS)を通じた韓国文化の影響を紹介した。

同紙の取材に応じた東京都内の女子大学生(21)は、「韓国の歴史や社会について詳しいわけではないが、SNSのショート動画などで日常的に耳にするため、無意識に『ミアネ(ごめん)』や『ケンチャナ(大丈夫)』を使ってしまう」と話した。

韓国語をそのまま使うだけでなく、日本語と組み合わせる言葉遊びも目立つ。「マジコマウォ(本当にありがとう)」や「大好きイムニダ」のように、両言語の単語や語尾を自在に掛け合わせるなど、独自の表現が生まれている。

こうした現象の背景には、日本語と韓国語の文法上の共通点もあると専門家は指摘する。両言語は語順が主語・目的語・動詞の順になるなど、文法構造が似ているため、韓国語の単語を日本語の会話に取り入れやすい。また、女性が年上の男性を呼ぶ「オッパ(お兄さん)」や、年上の女性を呼ぶ「オンニ(お姉さん)」といった韓国語の呼称も、K-POPや韓国ドラマを通じて若者の間に広まった。

NYTは、日本と韓国の間にある歴史的な関係にも触れた。日本の植民地支配下にあった韓半島では、韓国語の使用が制限され、日本語の使用が強いられた時期がある。そうした歴史を経た現在、日本の若い世代が自発的に韓国語を取り入れていることは、両国の文化交流の変化を示す現象だと紹介した。

韓国の音楽やドラマ、動画コンテンツが国境を越えて広がる中、韓国語は日本の若者にとって、外国語学習の対象にとどまらず、日常会話を彩る表現の一つになりつつある。


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