【ソウル】人工知能(AI)の普及が進む時代には、人を理解し、動かす力がリーダーに求められる――。SKグループ会長で大韓商工会議所会頭を務める崔泰源(チェ・テウォン)氏は16日、若者向けの教育番組で、AI時代の仕事や暮らしの変化について語った。
崔氏は同日放送された韓国教育放送公社(EBS)の番組「偉大な授業、グレートマインズ」に出演し、「AIと新しい資本主義、そして若者」をテーマに講演した。「AIは知能を高める道具だが、知能がそのまま知恵になるわけではない」と指摘。そのうえで、これからのリーダーは「AIにはできないこと」に取り組み、組織や社会が直面する問題を自ら定義し、解決することが重要だと強調した。
「失敗を恐れない回復力を」 求められる4つの能力
崔氏は、AI時代に必要な能力として「考える力」「共感力」「変化に対応する力」「身体を使って実践する力」の4つを挙げた。
また、失敗を避けるために万全の安全策が整うのを待っていては、AIの急速な進化に後れを取る恐れがあると指摘。「失敗しても再び立ち上がり、挑戦する回復力(レジリエンス)が必要になる」と訴えた。
AIによる雇用や労働の変化についても言及した。AIが人間の労働を代替するなかで、労働の価値がどう変わるのかという就職活動中の若者からの質問に対し、崔氏は「労働の選択が変わる」と回答した。
さらに、企業の働き方についても、従来は一つの会社や職種で決められた時間働くことが職業の基本と考えられてきたが、AIはその概念を変える可能性があると指摘した。例えば、従来8時間かかっていた業務をAIの活用で1~2時間に短縮できれば、残りの時間を自由に使ったり、別の仕事に充てたりすることも可能になると説明した。