【東京】日本プロ野球の東映、巨人、ロッテで外野手として活躍した張勲(チャン・フン、張本勲)さんが9日、死去した。86歳だった。関係者によると、東京都内の病院で亡くなった。
広島市出身の在日韓国人2世。5歳の時、広島への原爆投下で被爆した。1982年の韓国プロ野球創設に際しては、在日同胞選手の母国でのプレーを支援するなど、韓国野球の発展にも大きく貢献した。
日本野球史に名を刻む卓越した打撃力を誇った。プロでの実働は23年間。1年目から頭角を現し、パ・リーグ新人王に選ばれた。通算2752試合に出場し、打率3割1分9厘、504本塁打、1676打点、319盗塁を記録した。
通算3085安打は、現在も日本プロ野球歴代最多。広角に打ち分ける卓越した打撃から「安打製造機」の異名を取った。首位打者は7度獲得し、1962年にはパ・リーグの最優秀選手(MVP)に選ばれた。ベストナインには16度選出された。
少年時代に負ったやけどの影響で右手が不自由だったが、持ち前の努力と卓越した打撃技術で球界を代表する打者へと成長した。
1981年限りで現役を引退。その後は野球解説者としてテレビなどで活動し、歯切れのよい語り口で人気を集めた。1990年には日本野球殿堂入りを果たした。