金融教育・メンタリング・体育大会で「絆」深める
「いち、にの、キムチ!」
27日午前、京畿道龍仁(ヨンイン)市の新韓銀行研修院。故・李熙健(イ・ヒゴン)新韓銀行名誉会長の銅像前に集まった在日同胞の奨学生たちが、笑顔で記念写真に収まった。母国・韓国の大学で学ぶ在日同胞の若者たちは、カメラのシャッター音が鳴るたびに自然と肩を寄せ合った。在日同胞の思いが込められた金融機関で、自らのルーツをあらためて胸に刻むひとときとなった。
在日韓国人本国投資協会(金泳佑会長)が主催した「2026奨学生ワークショップ」には、ソウルから済州島まで全国各地の大学で学ぶ奨学生が参加した。今回のワークショップは、在日同胞の先輩たちの母国愛と挑戦の精神を受け継ぎ、韓国での生活に役立つ実践的な情報を共有するとともに、若者同士の絆を深めることを目的に開催された。
生活に役立つ新韓銀行の金融教育
奨学生たちは李熙健名誉会長の銅像前で記念撮影を行った後、新韓銀行の設立の歩みや成長の歴史について説明を受け、先輩世代が残した足跡を振り返った。
1982年にわずか3店舗でスタートした新韓銀行は、在日同胞の出資と深い母国愛を礎に設立された。奨学生たちは、世界的な金融グループへと成長するまでの歩みをたどりながら、母国の経済発展に尽くした先輩たちの志を胸に刻んだ。
午前のセッションでは、新韓銀行PWM太平路(テピョンノ)センターの現役銀行員が講師を務め、留学生に役立つ金融知識を紹介した。韓国での口座開設や利用方法、新韓銀行の統合モバイル金融サービス「スーパーSOL(Super SOL)」の活用法に加え、最近急増しているスミッシング被害への対策まで、留学生の目線に立った説明が続いた。
午後には、先輩奨学生である具良鈺(ク・ヤンオク)弁護士が後輩たちに向けてメンタリング講演を行った。京都・ウトロ地区で育ち、日本の弁護士資格を取得した後、現在は韓国で活動する同氏は、自身の歩みを振り返りながら経験を語った。具弁護士は「在日同胞というアイデンティティは隠すべき弱点ではなく、誰にも代えられない強力な競争力だ」と強調し、大きな拍手を浴びた。
汗を流して深めた「青春の絆」
午後に入ると、会場の雰囲気は一気に盛り上がった。室内体育館では現役プロ野球チアリーダーが登場し、レクリエーションが始まると、あちこちから歓声が湧き上がった。4チームに分かれた奨学生たちは、協力ゲームを通じて自然と打ち解けていった。
ぎこちなさも束の間、競技が進むにつれ互いの名前を呼び合い、大きな声で応援し合いながら、あっという間に一つの輪になった。共に笑い、汗を流し、力を合わせた時間そのものが、かけがえのない交流となった。
楽しい時間を終えた奨学生たちはソウルへ戻り、鉄板でサムギョプサルを焼きながら語り尽くせなかった話に花を咲かせた。学業の悩みから将来の進路、韓国での暮らしまで、率直な会話は夜遅くまで続いた。
在日同胞の先輩たちが築いてきた母国への思いを受け継ぎ、同じルーツを持つ若者たちが絆を深めた今回のワークショップは、奨学生たちにとって未来への貴重な経験となった。【ソウル】