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| ソウル・江南区にある美容外科や皮膚科の看板 |
【ソウル】韓国の医療観光が急拡大している。保健福祉部は27日までに、2025年に美容などを目的として韓国を訪れた外国人患者が前年比71.9%増の約201万人に達し、統計開始以来初めて年間200万人を突破したと発表した。新型コロナウイルス禍からの回復を背景に、3年連続で過去最多を更新した。
国別では中国が約62万人で最多となり、日本は約60万人と2位だった。日本人患者は前年比36%増で、全体の約3割を占める。中国・日本の両国で全体の6割超を占める構造となっている。
診療科目別では皮膚科が62.9%と圧倒的で、整形外科(美容整形)が11.2%と続く。いわゆる「Kビューティー」を軸とした美容医療への需要集中の傾向が鮮明だ。
背景には複数の要因がある。政府が中国人団体観光客に対する短期ビザを緩和したことに加え、Kポップや韓国コスメの人気拡大が訪韓需要を押し上げた。加えて価格競争力と施術の迅速さが評価され、アジア域内での競争優位を確立しつつある。
経済効果も大きい。外国人患者と同伴者による医療観光支出は約12兆ウォン規模に達し、10兆ウォン超の付加価値を生み出すと試算されている。医療サービスに加え、宿泊・流通・観光など関連産業への波及も顕著だ。
医療観光は単なる訪韓需要の一分野から、国家戦略産業としての位置づけを強めている。