金永會の万葉集イヤギ 第86回

日付: 2026年03月30日 05時22分

 天皇と女流随筆家が触れた桓武天皇の生母、高野新笠が84番歌の高野原だった。桓武天皇と高野新笠皇后の皇統が、84番歌の力によって、現在の天皇家にまで至っている。

万葉時代の人々は、郷歌を不思議な力(魔力)を持つ歌と信じていた。万世一系も郷歌の力によって成ると信じた。その魔力は万葉集第1巻の84番歌から噴き出していた。

万葉集と古事記、日本書紀には数千首の郷歌が収められている。ソウルから来た万葉の旅人は、郷歌の制作法というロゼッタストーンを手に、この2年間、古代日本を旅してきた。
舒明天皇と額田王、大伯皇女と持統天皇、そして柿本人麻呂に会えた。万葉の旅人は彼らと熱い涙を分かち合った。

日本の皆さん、万葉集には解読法がある。あなた方の純潔で熱かった過去を辿って見ることを勧めたい。人類史的な偉業である万葉集と古事記などを保存してくれた日本の皆さんに、心から感謝する。

2年間にわたって連載した統一日報創刊65周年の大企画「金永會の万葉集イヤギ」は、日本と韓国の千年の奇縁と言えよう。
紙面を提供してくださった統一日報の社長はじめ、関係者の皆様に感謝申し上げる。万葉の旅人は今、また歴史が渦巻いているソウルに戻らなければならない。
さようなら。     (おわり)


閉じる