編集余話

日付: 2026年03月30日 03時43分

 紙の持つ温もりは、デジタルにはない。新聞を広げ、コーヒーを啜りながら読む時間。活字の重み、インクの香り。それが、遠い祖国への思いを、仲間との連帯を育んできた▼1959年1月、朝鮮新聞として東京で旬刊発行されたのが始まりだった。同年夏に一度休刊したが、11月に「統一朝鮮新聞」と改題して復刊。61年からは週刊化、73年9月に「統一日報」へ名を変え日刊となった。98年からは再び週刊として今日に至る▼戦後混乱の中、祖国を離れ日本で生きる人々の声として、この新聞は生まれた。分断された韓半島の痛み、韓日関係の激しい変遷、在日同胞の権利擁護や生活の苦労。時には厳しい現実を報じ、時には希望の灯をともすべく報道を続けてきた▼時代は大きく変わった。ニューメディアの時代が本格的に到来、スマートフォン一つで世界中のニュースが瞬時に手に入る今、紙の新聞は役割を終えたと言えるかもしれない。そしてAIの時代が訪れつつある。情報の形、生活までもが根本から変わろうとしている▼いま韓国は、国家理念が定まらず、モラルは低下、李在明左派政権が国を掌握している。果たして自由民主主義を守ることができるのか。本紙の報道では、これらの問題を変えることはできなかった。これも、紙メディアとしての限界を痛感した要因の一つだ▼休刊は、決して「終わり」ではない。花は散っても、根は大地に残る。読者の皆さん一人ひとりが、これからは自ら声をあげ、韓日の未来を切り開く時代が来ている。


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