同盟に代理軍として派兵要請

世界を暗鬱にする米国とイスラエル
日付: 2026年03月17日 09時43分

 「ペトロダラー時代」を支えてきた、世界で最も富裕だった地域・湾岸湾のドバイやバーレーンなどから人とお金が脱出している。長年、共生関係だった中東の君主国らを米国が護れないからだ。ワシントンが選ぶべき道は、拡戦ではなく、イランとの戦いを止め共存する道だ。だが、ワシントンは限りなく世界を超不確実性に追い込みながら、自ら始めた戦争、自分が止めたホルムズ海峡を同盟国が再開するよう要求している。戦費の負担を減らし、米軍は犠牲にせず、他国・同盟軍に犠牲を強いている。特に韓国を圧迫する。EUはトランプ大統領の要求を拒否した。国連の承認なしに議会の承認なしに欺瞞的に始まった戦争に参加する理由などない。

 今回の戦争で、米国とイスラエルは単純な軍事的協力を超え、作戦レベルで統合している。だが、両国はもはやイランの弾道ミサイルやドローンを防御できない。両国は防空ミサイルが枯渇している。米国は防空ミサイルが不足するや、韓国を護るべきTHAADなどをすでに韓国から撤収して中東に送った。ウクライナ戦争でも韓国に戦時備蓄弾薬提供を強要した。
トランプ大統領は、自分が起こした戦争の後片づけを同盟に回している。米国が同盟国などに海軍力派兵を要請するのは事実上敗北を認めたものだ。トランプは自ら、全世界の石油需要の5分の1が毎日通過するホルムズ海峡を止めておいて、中国、仏、日本、韓国、英など、湾岸地域から石油を輸入する国々に海軍を派兵しホルムズ海峡を再開せよと要求する。中国にまで派兵を要請したが、そもそもイランは中国籍船舶を攻撃しない。仮に各国が軍艦を送ってもホルムズ海峽の再開は難しい。
イラン側は、トランプの各国の軍艦配置要求は無意味だと警告した。数十年間続いた地域不安定の原因が米国と指摘、ホルムズ海峡を閉鎖状態に保つと断固として宣言した。イラン側は地域統制、過去の攻撃に対する賠償、そして米国の撤退だけが安定のための唯一の道だと強調、米国の無敵神話が終わったと述べた。
米国は少しでも弱点が見えれば徹底して弱点を利用する。韓国に犠牲を強いるのは韓国に弱点があると見るからだ。米国は国連の決議なし、議会の同意なしに戦争を始めた。戦争が始まれば、ペルシャ湾が遮断され石油エネルギー不足で世界が混乱に陥ることを知りながらイランを攻撃。予想通り石油価格が暴騰するや、グローバルエネルギー市場の安定を名分に、海上に縛られていた制裁対象のロシア産原油と石油製品を30日間購入できるように「例外的猶予措置」を発表した。
ウクライナ戦争での勝利を最優先とするEUは反発、「米国の一方的な決定はヨーロッパの安全保障を脅かす非常に憂慮すべきこと」と受け容れ不可を表明した。米国以外のG7諸国も強く反発している。
トランプ大統領がいくら時間稼ぎをしても、米国は中東の君主国どころか、自国軍の基地も護れない。米国は自国民にイラクから撤退するよう命令した。もっとも、ペルシャ湾内の米軍艦はイランを攻撃する前に避難したという。イランが米空軍機を撃墜した事実が確認された。米軍の空中掌握の時代は終わった。
米国は戦闘で自国軍の兵士が犠牲になるのを恐れ、経済制裁など冷戦方式や代理軍を求めるということを世界中が理解した。これからは、小さな国々も米軍を恐れないはずだ。
イランのミサイルとドローン空襲で限界状況のネタニヤフ首相は、米国の支援がない場合、極端な選択をするかもしれない。イスラエル国民がネタニヤフの暴走を阻止せねばならない。
(洪熒)

 


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