米国とイスラエルは空軍力とミサイルでイラン指導部を除去すればイラン政府が崩壊すると予想したが、予想が外れるや、民間インフラ、学校と病院を無差別に攻撃、虐殺している。戦争犯罪だ。米国(イスラエル)とイランは、戦争方式が違う。イランは長期間準備してきた。モジタバ・ハメネイが最高指導者となったイランは、降伏せず耐えられるだけでも、米国や親米国家、米国のペトロダラーの覇権は崩壊すると見る。イスラエルの宿主となったトランプは、致命的ミスを犯している。
中東戦争が2週間も経たないなか、ペルシア湾に展開していた米軍基地、特に精巧なレーダーなど監視偵察資産やパトリオットミサイルなど防空網がほぼ破滅し、ホルムズ海峡が塞がった。ドバイなどが停まった。湾岸地域でお金が流れないと、ペトロダラーの運命が終わる。米国は国家負債が爆発しているのにイスラエルのために戦争を始めた。
米・イは、イランの降伏を強いるため、イランの石油貯蔵施設や海水淡水化施設などを攻撃。世界文化遺産を破壊した。民間人虐殺はもちろん、人類文化遺産を故意に攻撃、破壊するのは野蛮的戦争犯罪、これを承認し地獄を開いた指導者は暴君だ。
トランプ大統領は長期戦を豪語し同盟を動員しお金を求めているが、呆れた各国が背を向けている。EUは距離を置き、英国はイラン攻撃への参加を拒否した。ドイツは強い批判声明を発表した。フランスは緊張緩和を促した。世界最大のイスラム国家であるインドネシアがトランプの平和委員会から脱退意思を表明(6日)した。
国際戦に発展した中東戦争は、歴史を変える、非常に複雑な戦争だ。サウジアラビアとイランは中国の仲裁で国交を正常化(2023年3月10日、北京)した。サウジの財政支援で「イスラムの核」を持つパキスタンは、サウジと相互防衛条約を締結(25年9月)した。米国は、アフガンと戦争中のパキスタンがイランを攻撃するよう働いている。米・イスラエルの情報機関は、イランを攻め解体するためクルド族などあらゆる手段を動員、周辺諸国を揺さぶっている。中国とロシアはイランを支援している。
トランプ大統領は3年前に再選した場合、米軍と米政権内から「戦争屋」を大挙解任すると宣言した。彼は当時(23年2月22日)、Ⅹの動画を通じ、私たちはディープステート、国防部、国務部、軍産複合体の「戦争屋」と米国の最後のグローバリストをすべて掃除する必要があると話した。彼はロビイストや大型防衛企業が、軍と国家安保の高位関係者を動かして米国を戦争に駆り出すのを防ぐと明言した。トランプは、「戦争屋」が紛争を起こすため各方面を圧迫、イラクや世界各地で長い間葛藤を助長し第3次世界大戦が今ほど迫ったときがないと言った。
そんな彼が、なぜ戦争を起こし続けるのか。少なからぬ専門家が今回の戦争はグローバル支配層のスキャンダルを覆うためのものと主張する。さらに、「ハルマゲドンの予言」を実現するための宗教的理由で計画されたものとの指摘もある。だが、これら指摘について反論がない。実際、米軍の高級将校たちがハルマゲドン戦争と言っている。米共和党のリンジー・グラハム上院議員は今回の戦争が宗教戦争だと告白した。
建国以来、大イスラエルに向けての膨張を続けてきたイスラエルは、国連会員国のうち国境線を確定して国際社会に宣言しない唯一の国だ。エルサレムでは7日から、イスラム最大の聖地であるアル・アクサ寺院に一般人の接近が全面禁止された。ユダヤ教は第3聖殿を建てるためアルク寺院を崩さねばならない。
(洪熒)