米・イスラエルがもたらした混沌

宗教戦争への連鎖反応か
日付: 2026年03月03日 09時07分

 米国とイスラエルが2月28日、イランを攻撃した。両国は「イランのレジームチェンジが戦争の目標」と公言した。つまり、この戦争は、本質的に大イスラエルを追求するネタニヤフのイスラエルのための米国の代理戦争だ。イランの最高指導者ハメネイ師は自宅でミサイル攻撃を受けた。イスラム国家の宗教指導者を非イスラム圏が攻撃、殺害した映像を全世界が見た。イラン指導部の多数も死んだ。イスラエルは小学校まで爆撃した。

 ペゼシュキアン大統領は40日間の哀悼期間を宣布し、「イランイスラム共和国は、この歴史的な犯罪の加害者と背後操縦者に復讐し、膺懲することを義務でかつ正当な権利とみなす」とし「この偉大な責任と義務を果たすため力量を総動員する」と話した。
すでにハメネイ師に代わる新しいアヤトラなどの指導部が構成された。
ワシントンは、昨年6月のように交渉中にイランを奇襲攻撃した。ネタニヤフはユダヤ教の安息日に戦争を始めた。奇襲のため湾岸地域の民航機が運航中に戦争を始めた。
トランプ大統領は、作戦の戦術的成功後、イラン国民に政府転覆の蜂起を扇動したが、蜂起はなかった。米・イスラエル情報機関のイラン内の扇動資産がなかったようだ。
イスラエルの宿主の米国は、イランが降伏するのを期待するが、ハメネイ師を殉教者にして宗教戦争に火をつけただけ、イランが降伏することはない。イランの崩壊ではなく、イスラエル人が国外脱出している。
イラン側の反撃で戦場が湾岸地域全般に広がっている。イランのイスラム革命守備隊は28日、イスラエルに向けてミサイルとドローンを発射した。
イランは米国のイラン攻撃に協力したカタール、バーレーン、クウェート、UAEなどの米軍基地を攻撃した。特にレーダーなど米軍の監視資産とバーレーン内の米第5艦隊施設を攻撃した。クウェート国際空港はドローン攻撃を受けた。石油施設も攻撃を受け始めた。米国は中東の自国基地と親米国家を保護できない。ホルムズ海峡が事実上封鎖状態だ。航空運航中断と航路迂回も続き、国際原油価格は急騰の兆しを見せている。
戦争は双方の意志と能力の衝突だ。議会の承認なしに戦争を始めた米国は、膨大な財政赤字にもかかわらず、イスラエルに大規模な軍事援助を続けるが、武器備蓄量が貧弱で長期戦・全面戦はできない。
米国はなぜイランを除去しようとするのか。元NATO軍司令官のウェスリー・クラーク将軍の証言(2007年)がある。ペンタゴンは「9・11」直後に7つの戦争を決定した。イラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、イランだ。イスラエルへの負担除去が目的だ。
今まで、全体主義国家、独裁国家が戦争を好み引き起こすと言われてきた。だが、英国とフランスがゼレンスキーに核兵器を提供するという。中東戦争は石油やサプライチェーンに致命的な打撃を超え予測できないバタフライ効果を呼ぶだろう。ただ今後、米国を相手に交渉する国はないはずだ。ところで、トランプ大統領の訪中は実現するのか。

(洪熒)

 


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