韓国の空域を行き交った航空機が、史上初めて年間100万機を突破した。コロナ禍による低迷を完全に脱し、航空需要が本格的な成長局面に入ったとの見方が出ている。
国土交通部によると、2025年の国内外路線の航空交通量は前年比6・8%増の101万3830機だった。これはコロナ前の最高値だった19年(84万2041機)より約20%多い水準だ。1日平均2778機が韓国の空路を利用した計算となる。増加を主導したのは国際線だ。昨年の国際線交通量は78万8531機で、前年比9・4%増加した。21年に1日平均556機まで落ち込んだ国際線運航は、昨年は1日平均2160機に回復し、初めて2000機を上回った。路線別では、日本、東南アジア、華南路線が国際線全体の52%を占め、海外旅行需要の中核であることを示した。
韓国の空港に着陸せず、空域のみを通過する「国際通過便」も急増している。昨年の通過便は22万6993件で、前年比21%増だった。航空業界では、中国、日本、東南アジアを結ぶ航路再編の過程で、韓国上空の利用度が高まった結果とみている。
空港別では仁川国際空港が43万5360機を処理して増加を牽引し、済州空港(17万7681機)、金浦空港(14万2621機)が次いだ。月別では夏休みシーズンの8月が最も多かった。
一方、国内線交通量は22万5299機で、前年比1・6%減少した。パンデミック期間中に海外移動制限の影響で急増した国内旅行需要が、国際線へシフトしたためと分析されている。
*2025年航空交通量の主な統計
総交通量:101万3830機(2019年比20%増)/国際線:78万8531機(前年比9・4%増)/通過便:22万6993件(前年比21%増)/国内線:22万5299機(前年比1・6%減)
仁川国際空港の滑走路に並ぶ大韓航空とアシアナ航空の旅客機