タイミーが韓国企業と
業務・資本提携
日本と韓国の労働市場で隙間時間に働く「スポットワーク」と呼ばれる新しい働き方の需要が高まっている。
これを受けて、スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(東京都港区)は、韓国でスポットワークサービス「クック」を運営するニーダー社(釜山広域市)に出資し、韓国のスポットワーク仲介サービス市場に進出した。
スポットワーク仲介サービスは、隙間時間に短時間・短期間で働きたい働き手(求職者)と急な人手を必要とする企業(求人者)をオンライン上で結びつけ、仲介する新手の人材紹介サービス。働き手は履歴書の提出や面接が不要で、数時間単位の仕事に手軽に応募できるのが特徴だ。
日本のスポットワーカーは
450万人超え
日本では近年、労働市場におけるスポットワークの存在感が高まっており、2025年度の経済財政白書は、パートタイム労働者が担う総労働時間の1~3%をスポットワークが占めると推計し、経済全体でも無視できない規模に育っていると指摘している。
最大手のタイミーをはじめ、パーソルホールディングス傘下のシェアフルなどの専業5社がスポットワークサービスを手掛けている。
各種調査によると、スポットワークのプラットフォーム事業者大手5社の延べ登録人数は、24年10月時点で2800万人に達し、この5年で8倍ほどに拡大した。24年10月時点で、過去1年以内にスポットワークをしたことがある就労者は全国で452万人、就業者全体の約7%になったと推計される。
ニーダー社は80憶ウォンを
資金調達
日本と同様に韓国も労働人口の減少に直面しており、スポットワーク需要が急拡大している。14年設立のニーダー社はスッポトワークサービス「クック」にて、外食や物流、流通分野の短期間の求人紹介を取り扱っている。働き手はタイミーのビジネスモデルと同様、履歴書や面接不要で就業できる。
ニーダー社には、タイミー以外にもコロプラネクストコリア、SK証券、ロッテベンチャーズなどが増資に応じ、計80億ウォンの資金を調達した。同社では今回の資金調達を通じ、最近、急上昇している物流センター、流通・販売、飲食など、短期の人材投入の需要が高い業種に特化した雇用マッチングを強化する予定だ。
AI時代の新しいワーク
スタイルを韓日で共創
ニーダー社は希望する求職者と雇用を直ちに連結し、出勤認証から給与決済までワンストップで提供しているが、今後、アルゴリズムを高度化して、人工知能(AI)ベースの雇用マッチングサービスを拡大し、求職者と企業の利便性を高めるとしている。
一方、タイミーでは、日本で積み上げてきたスポットワーク仲介サービスの知見と韓国の現場をよく知るニーダー社の専門性を組み合わせて、韓国でも「働く可能性」を広げる取り組みをニーダー社とともに創り上げていく方針だ。
韓日のスポットワークサービスを手掛けるスタートアップがタッグを組み、AI時代の労働市場に新風を吹き込む韓日協業の取り組みを注視していきたい。