世界は今、文明史的激変に入った。だが、建国以来、最も激しい内乱・内戦中の韓国・韓国人たちはこの途方もない変化に対応できずにいる。
経済的、技術的には先進国になった大韓民国が、この変化に対応できていないことは、危機意識が足りないという意味だ。おそらく建国以来、国家安保を同盟に依存してきたからであろう。
今の世界・国際秩序は長い間、われわれが慣れてきた過去のものではない。国際秩序を作った西欧が自らの国際秩序を解体している。国連を作った米国が国連を解体、自由民主主義の価値とその体制を強調してきた米国がそれを無視している。広範な国際的ネットワークや同盟を作った米国が今、そのネットワークを破壊、国際法を無視している。
普通の人々が気付いていない中、これまでの国際秩序を変える巨大な世界大戦はすでに始まった。
西欧中心の秩序を崩した決定的きっかけはNATOの暴走が惹き起こしたウクライナ戦争だ。米国の同盟として庇護され、米国と共に国際秩序を主導してきた西欧は、米国と決別、対立しながらも既得権維持を模索している。
新しい国際秩序は理念と価値の区別がない。いや、国際秩序から理念的・道徳的基準と価値は捨てられた。トランプ大統領は法の上に君臨するように振る舞う。
だが、もはや世論操作と扇動の道具となったレガシーメディアは、複雑極まりないこの国際秩序の激変を伝えない。レガシーメディアは、貪欲なグローバル金融資本の宣伝道具となった。私たちは、レガシーメディアが伝えない世界の動き、特に世界大戦について知らねばならない。
歴史を見ると覇権国は自国の覇権を脅かす勢力の台頭を牽制するわけだから、米・中の激突は避けられないことだ。
米国が中国を脅威と認識し始めたのは21世紀が始まった頃からだ。覇権国と挑戦勢力の対決は結局、あらゆる分野、世界規模へ発展するしかない。NATOの無謀な膨張路線が呼んだウクライナ戦争がロシアと中国を密着させるようになるや、西欧中心の旧秩序と新興勢力の対決になるのは当然だ。
東西冷戦の終結後「世界化」で結ばれた世界経済が、金融・信用基盤の仮想経済と実物基盤の担保経済の対決に変わっている。石油や貿易取引において米ドルは趨勢になった。
ウクライナ戦争で西欧がロシアの資産3000億ドル凍結を見た中国が米国債を売却(6880億ドル)すると、米側の要請により英国とベルギーなどがこれを消化したが、今後の状況展開は誰も確信できない。ロシアは軍事的にNATOを消耗させ、中国は西方の資本を消耗させる様相だ。
中国は米国との全面的戦争に備え、金やエネルギーと原材料(銅などの戦略鉱物や食糧)を備蓄しているという。主要国の中央銀行はドル以降の世界に備え、保有資金の金の比重を増やしている。ドイツが米国に任せておいた金1200トンの引き渡しを要求したが、米国は応じていないと言われている。
米国のイランへの攻撃は世界にエネルギー危機を引き起こし、世界経済やサプライチェーンを破壊する。今、米国は保護貿易を宣言し、中国が逆に自由貿易を擁護するという状況だ。米国に捨てられた西欧は、中国との関係を強化している。2年前のNATO75周年首脳会談のとき、彼らは中国を敵と宣言した。
韓国はこの複雑な世界大戦の真ん中に置かれている。負債基盤のドルシステムが崩壊すれば、米国に頼る国々も破滅する。朝鮮が植民地に転落したのは、暗愚の君主だけでなく民が無知で無責任だったからだ。