崩壊する大西洋同盟

反米スローガンになったMAGA
日付: 2026年01月20日 10時38分

 トランプ大統領がベネズエラの石油確保には成功したが、イスラエルと一緒に行ったイラン転覆工作は失敗した。中東情勢はさらに混迷している。米国はイラク内の空軍基地を撤退、イランとイラクは喜んだ。
グリーンランドをめぐりNATO加盟国間の葛藤が爆発、第2次世界大戦後80年続いた大西洋同盟が崩壊局面に入った。トランプ大統領は17日夜、米国のグリーンランド併合に反対するデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フランス、ドイツ、英国、オランダ、フィンランドなど8カ国に2月1日から10%の関税を賦課、6月1日からは25%に引き上げる。
米国のグリーンランド併合目論見を糾弾するデモが17日、デンマーク本土とグリーンランド全域で開かれた。グリーンランド首都のヌークでは17日、自治政府首相を含め、5000人のデモ隊(ヌーク市人口の4分の1)が、グリーンランド国旗を持ちグリーンランド語で島名の「カラリット・ヌナート」を叫び米国領事館まで行った。コペンハーゲンでも約1万人が集まり「グリーンランドは販売物でない」「グリーンランドから手を離せ」などを叫び行進した。トランプの政治救援のMAGA(米国を再び偉大に)を「米国は出て行け」(Make America Go Away)とからかった帽子は爆発的な人気を集めた。
ブルームバーグ通信は19日、トランプ大統領がノルウェー首相に送った手紙を公開。大統領は「貴国が8つ以上の戦争を中断させた私にノーベル平和賞を与えないと決めたため、もう平和のみを考えるべきという義務感を感じない」と書いたという。


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