編集余話

日付: 2025年12月15日 12時00分

 2025年は、世界がさまざまな変化と大きな危機に直面した年だった。ロシアとウクライナの戦争は、膠着状態が続き、ガザ戦争では飢饉が深刻化。スーダン内戦やミャンマー内乱、コンゴ民主共和国の反政府勢力衝突が続き、世界の戦闘による死傷者・避難民数は過去数十年で最高水準に達したと言われている。気候変動も加速し、今年も異常気象が頻発した▼韓国では尹錫悦前大統領の罷免が政局を揺るがせ、李在明政権が誕生。一方で米国選挙監視団はこの大統領選挙に不正があったと指摘した。国会で過半数を上回る与党は、立法権力を無制限に使って悪法を量産。国内は内戦状態のようになっている▼他方、李在明政権誕生で悪化が懸念された韓日関係だが、李大統領は初外遊先に東京を選択。石破茂首相とのサミットで17年ぶりの共同声明を発表した。石破首相辞任後の高市早苗政権も「戦略的パートナーシップ」を強調し、APECでの首脳会談でシャトル外交を決めた。韓国世論調査では、日本好感度が63・3%に上昇するなど国民間の信頼が高まっている。両国間の往来も1400万人を超えると予想されている。人的交流は韓日関係に困難があっても未来を明るくする支えとなる▼産業構造の変革も顕著で、AIの台頭がグローバル経済を再編した。紛争と技術革新の狭間で、両国は相互協力し、地域安定の基軸を築きたい。2025年は、試練の年だったが、来年はあらゆる分野で韓日連携を深化させ、未来につながる年となることを願う。


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