在日韓国人本国投資協会(会長・金泳佑)は、去る11月28日、ソウル市中区のロイヤルホテルソウルにて、会員および関係者が多数出席する中、「2025年度第2回経営セミナー」を開催した。
今回のセミナーは、急変する経営環境下にある企業に対し、実務に直結する情報の提供と共有を図る目的で企画された。特に2025年から2026年にかけて施行される主要改正法案の解説に加え、在日同胞社会において関心の高い「相続」に関する税務問題が取り上げられ、参加者の注目を集めた。
セミナーは金泳佑会長の挨拶で幕を開け、続いて分野別の専門家による2つの講演が行われた。
第1部では、法務法人・律村の柳時亨(リュ・シヒョン)弁護士が登壇し、「2025〜2026 主要改正法案案内」をテーマに講演を行った。柳弁護士は、来年度以降の企業経営環境に直接的な影響を及ぼす最新の法律改正事項について詳述した。
続く第2部では、税理士法人日本経営の顧問税理士である親泊伸明氏が、「韓日相続 — 日本税法を中心に」と題して講演を行った。親泊税理士は、韓国と日本の両国に資産や生活基盤を持つ在日同胞特有の事情を踏まえ、日本の税法に基づいた具体的な相続税の仕組みや留意点、節税戦略などについて実務的なアドバイスを提供した。
(ソウル=李民晧)