国家報勲部は、6・25戦争当時「長津湖の戦い」に参戦した在日学徒義勇軍83人の行方不明者のうち、12人の氏名と住所を確認し、子孫のDNA鑑定に着手したと明らかにした。
康潤振・国家報勲部次官は5日、ソウルの記者懇談会で「日本で見つかった名簿に12人の日本国内住所と韓国本籍が記載されており、身元追跡が可能とみられる」と述べた。そのうえで「戸籍上の確認は難しい面もあるが、国防部の遺骸発掘団などと連携して子孫を探しており、このうち1人は血縁の確認ができる可能性が高い」と説明した。
在日学徒義勇軍同志会によると、該当する長津湖戦闘の犠牲者は慶尚北道達成郡出身の洪某氏で、現在4親等の甥を探し出し、親族関係を確認するためのDNA検査を進めている。ただし国防部側が族譜(系譜)など追加の証明資料を求めており、結果の判明には時間を要する見通しだ。今後は名簿に記載された住所を中心に、在日同胞社会を通じて子孫を探し、DNA照合による遺骨の身元確認作業を本格化させる方針だ。
報勲部はまた、「国連参戦勇士国際追悼の日」(11・11=ターン・トゥ・ワード・釜山)を迎え、6・25参戦国との連携を強化する「報勲外交」を活発に展開している。今年は14カ国の参戦勇士と遺族80人を韓国に招き、釜山の国連記念公園で国際追悼式と感謝行事を開催した。
招待者の最高齢は、コロンビア陸軍のルイス・A・ガルシア・ベルランディア氏(100歳)。1952年、京畿道延城で行われた「不毛高地の戦い」に参戦し、韓国軍・米軍とともに中共軍600人余りを撃退した激戦で、コロンビア軍220人が犠牲となった。このほか、避難民や負傷兵の輸送に当たったオランダ海軍のウィレム・フレデリック・ファン・ストラレン氏、三兄弟が参戦した英国のウィリアム・ロリマー氏の長女も韓国を訪問した。
権五乙国家報勲部長官は「国連の旗の下でひとつになった参戦勇士の犠牲と献身は、韓国史に永遠に刻まれる。その崇高な犠牲に報いる国際報勲事業を推進し、参戦国との連帯強化にも全力を尽くす」と語った。
5日、国家報勲部の在韓外国メディアとの懇談会