四天王寺ワッソが35周年

よみがえる建国神話
日付: 2025年11月05日 12時15分

 NPO法人「大阪ワッソ文化交流協会」(朴忠弘理事長)主催の「四天王寺ワッソ」は今年、35周年の開催を迎えた。2日、約2万人が会場を訪れ、韓日の建国神話を再現した特設ステージの公演などを楽しんだ。(大阪=韓登)

大阪の祭りとして定着

 大阪市中央区の難波宮跡(なにわのみやあと)公園で2日、四天王寺ワッソが開催された。今年は〝古代の交流から学ぶもの~友情は1400年の彼方から〟がテーマ。前日の雨で、会場はぬかるみがあちこちにあり、足元が悪い状態だったが、多くの人が参加した。
玄界灘を渡ってきた赤船の展示エリアがあり、「まんぷく屋台広場」や「わくわく体験広場」なども設けられた。
特設ステージでは、プレステージとして関西大学吹奏楽サークル、近畿大学付属高校吹奏楽部、宣真高校ダンスバトン部、コリア国際学園、和太鼓絆、建国幼小中高校伝統芸術部などが登場した。
李在明大統領や高市早苗総理大臣の祝辞が代読され、開会宣言があった。摂津職大夫(渋谷天外さん)の過書朗読(上陸許可)があり、神話時代、古墳時代、飛鳥時代の人物が次々と披露された。

■韓日の古代交流を再現

「神話の時代」では、垂仁天皇、野見宿禰、都怒我阿羅斯等、多遅摩母理、天日槍、阿加留比売が登壇した。
「古墳時代」では、応神天皇、菟道稚郎子、仁徳天皇、蘇我稲目、南淵請安、高向玄理、阿直岐、王仁、弓月君、司馬達止、聖明王、怒利斯致契、善信尼、鞍作止利、百済王善光、百済王敬福が登壇した。
「飛鳥時代」では、小野妹子、橘大郎女、蘇我馬子、推古天皇、中臣鎌足、中大兄皇子、大海人皇子、額田王、持統天皇、煬帝、裵世清、伊利之使主、高麗王若光、金庚信、善徳女王、金春秋が登壇した。
続いて、関西大学演劇部による「小野妹子物語」があり、聖徳太子(朝倉敏夫滋賀県平和祈念館館長)による平和宣言、建国学校伝統芸術部による朝鮮王朝演舞、石見神楽、KPOPなども披露され、しまい太鼓で終了した。
また、ソウルから来阪した「自転車朝鮮通信使」の一行30人が参加、紹介を受けた。一行は通信使の行程をサイクリングし、11日に東京へ到着する予定。

2日、今年で35周年を迎えた「四天王寺ワッソ」のメインを飾った特設ステージのもよう


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