故チャーリー・カーク氏スピーチ「BUILD UP KOREA 2025」(9月5~6日)

生前最初で最後の、韓国での演説
日付: 2025年11月05日 08時29分

まず申し上げたいのは、運動において最も優先されるべきは自由だということです。私たちは、すべての問題で意見を統一する必要はありません。様々な異なった意見があるからこそ、私たちの運動は勝利するのです。

わがアメリカは、長い年月をかけて成果を上げました。決して一日で実現したわけではありません。ですから皆さんもなすべきことがわかるはずです。困難なことにこそ立ち向かいましょう。難しいことだからこそ成し遂げましょう。

皆さんの努力は単に重要だというだけではなく、不可欠のものなのです。人々が目指すべき目的や真実を求め始めたこの時代に、希望と勇気の灯台として立ち続けるのは皆さんのような人々です。ここで築かれているのは単なる運動ではなく、次世代を鼓舞し得る復興の礎なのです。ミナ・キムさん、ビルドアップの立ち上げへの貢献に心から感謝します。

皆さんの国、韓国の人々の驚くべき精神について、多くのことを耳にしました。この素晴らしい国に私を迎えてくださり、心から感謝します。滞在は短いですが、言わせてください、皆さんは韓国を誇りに思うべきことがたくさんあります。

今朝はかなり早く起きて、この街を一人で歩きました。心配する必要などどこにもありませんでした。どこへ行っても、この都市は(ソウル)完璧に清潔で安全だと分かっていたからです。アメリカの多くの都市はそうではありません。私たちは魂を清く秩序ある状態に保つ必要があります。それが生きることの意味なのですから。

13年前に「ターニングポイントUSA」を始めた時、私は自国のことしか考えていませんでした。アメリカは危機に瀕していたのです。無神論が広がり、事実上の社会主義が行われ、国境を越えて不法移民が流入していました。そして私は祖国を救うため、可能な限りの全てを尽くそうとしてきました。

しかし今夜ここで目にする光景は、当時は想像することもできませんでした。自由を守ろうとする運動は世界的な運動であることを、私はここで確信しました。今夜ここに集う皆さんこそが 自由とはメリカや西洋だけの価値ではなく、全世界に通用する価値観であることを、ここで生き証人として示しているのです。

世界で最も示唆に富む光景の一つは、夜間に宇宙から韓半島を眺めた衛星写真に写る光景です。ご存知の通り、まったく異なる二つの光景が見えるでしょう。宇宙から眺めれば、韓半島の北方には、ほぼ国土の半分を覆う完全な闇が見えます。その闇が何を意味しているかは皆がわかっていることです。闇は貧困、悲惨、そして奴隷制と絶望の象徴なのです。

北韓を覆う闇の中で、ただ一か所、光が見える、生命を感じさせるのはピョンヤン、共産主義の特権者たちが住む街だけです。しかしここ韓国では、光が至る所にあります。すべての家からあふれ出ているのです。その光は富や産業だけでなく、自由を象徴しているのです。

100年以上前、韓国は世界で最も貧しい地域の一つでした。この成長はまさに全能の神による奇跡です。今日、韓国国民は自由で豊かな美しい国を築き上げ、今や全世界の灯台となっています。

私は歴史を学ぶのが好きです。渡航前に、両大国間の同盟について可能な限り学んでみました。米韓同盟について、両国の指導者がもっと語ってほしいと願っています。なぜなら、我々は驚くべき、信じがたいほどの優れたパートナーシップを築いてきたからです。

私の祖国アメリカには、誇るべき歴史がたくさんあります。そして今、この部屋で私はアメリカが成し遂げた最も偉大な功績の一つを目の当たりにしているのです。75年前、共産主義者たちがこの偉大な国を攻撃しました。共産主義者たちは皆さんを征服し奴隷にしようとしました。

この共産主義者と戦って征服を防いだのは、アメリカの最も大きな貢献と正義の現れでした。アメリカは領土や金、権力のために韓国に来たのではなく、奴隷制からこの国を守るために来たのです。マッカーサー将軍は、プロデューサーの方に教えていただきましたが、ここからわずか15マイルほど離れた場所で共産主義者を打ち破るためにあの有名な上陸作戦を実行したのです。私が育った頃には。実際、私が通った中学校はマッカーサー将軍の名を冠していました。そして私が初めて韓国に降り立った時、これまで見た中で最大級のダグラス・マッカーサー将軍の銅像を目にしました。韓国もアメリカも、なぜなら両国とも、地球上のあらゆる場所で自由のために戦う者たちを称えているのです。

3万人以上のアメリカ人が韓国の自由を守るために命を落としました。そして今日まで、韓国はその恩を何倍にも返してくれました。75年間、韓国は共産主義の暴政に対する自由の戦いに、アメリカと共に戦ってきました。韓半島だけではなく、世界中で。韓国軍兵士がベトナムでもアメリカと共に共産主義と英雄的に戦ったことを、私たちは決して忘れてはいません。

英国もドイツも、ベトナムで共産主義者と戦いはしませんでした。しかし、韓国軍はアメリカと共に戦いました。その後も、韓国軍は、アフガニスタンとイラクの両方でアメリカを支援しました。そして今、韓国は、増大する中国の力に対する我々の防波堤となっています。

韓国が常に我々と共にあるように、アメリカとドナルド・トランプ大統領は、あなたたちと共に立ち続けるでしょう。

韓国の偉大さは、自由と資本主義の発展だけではないことを、私たちは決して忘れてはなりません。それは祈りの、信仰の力の証でもあるのです。

私の祖国、アメリカはキリスト教徒によって開拓され、何よりもキリスト教の原則に基づいて築き上げられました。

韓国もほぼ同じです。100年前、韓国のキリスト教徒は2%未満でした。しかし191631日に韓国の独立宣言が署名された際、33名の署名者のうち16名がキリスト教徒です。現代韓国の建国の父たちは、アメリカの建国の父たちと同様にキリスト教徒でした。

キリスト教は、常に人類の自由という世界的な正義と結びついてきました。キリスト教は自由の源です。したがって、韓国がアジアで最もキリスト教徒の多い地域の一つであることは驚くべきではありません。同時に、韓国最大の敵である中国と北韓が、地球上で最も反宗教的な体制であることも、彼らがこの美しい国を憎み、破壊しようとするのも当然のことなのです

私は昨日、DMZでそれらを鮮明に目撃しました。韓国は外敵に対する警戒を日々怠ってはなりません。それを破壊しようとする悪者たちから守るために。しかし我々は、自由への脅威は外国からだけ来るものではないことを知っています。

あらゆる自由社会は、自らを破壊する危険性があります。アメリカでは、ジョー・バイデン大統領の任期中に、アメリカは破壊の寸前まで行きました。政府は国境を開放し、法を遵守する市民よりも暴力犯罪者を支持しました。バイデン大統領は、ドナルド・トランプと何百人もの支持者を刑務所に投獄しようとしました。バイデン政権はアメリカを、自由な国から世界的なグローバリスト体制の植民地へと変えようとしたのです。そして、713日にドナルド・トランプが銃撃されて殺されなかったのは、神の奇跡とほんの数センチの差だけでした

私は過去 13 年間、ターニングポイント USA を運営してきました。私は大学のキャンパスやオンラインで、文字通り何百人もの左翼や共産主義者と議論をしてきました。そこで私が学んだ警戒すべき点は、グローバリストによる大量移民推進政策でした。

幸いにも、韓国は今のところ破壊を回避してきています。しかし、この状態を維持するためには戦わなければなりません。私はグローバリストの戦略を知っています。数年以内に、強大な勢力が韓国を変えようと皆さんに圧力をかけるでしょう。彼らは言います。韓国が繁栄を保つ唯一の道は、他国から何百万もの人々を輸入することであり、それだけが社会の発展や今の制度を維持し、企業を守る唯一の方法だと。そして、韓国は韓国人のものだ、韓国を守れという意見は、人種差別だと決めつけるでしょう。

この嘘にごまかされてはなりません、嘘には立ち向かわなければなりません。そうしなければ何十年か後、皆さんは自分の祖国で、まるで異邦人のような少数派のような気持ちになるでしょう。これはアメリカのあまりにも多くの地域で、パリで、ロンドンで実際に起きたことです。これらの町は20年前とはすっかり変わってしまいました。

そしてアメリカでは、法律が破壊される恐怖を目の当たりにしました。トランプ大統領の最初の任期後、ジョー・バイデンは支持者を起訴し投獄するため、検察官の大軍を全国に送り込み、不当にトランプ支持者を逮捕しました。過激な左派が敵を投獄する口実を得たなら、決して止まりません。しかも彼らは自らの政府を民主主義と呼びますが、実際には左派だけの独裁的な政府であり、彼らは永続的な支配者となります。

韓国でも今まさに同様の闘争に直面しています。我々がアメリカで経験した知恵の言葉があります。「決して屈服してはならない。自らの価値観や信念が違法だと告げる者たちを恐れてはならない、決して許すな。民主主義を左翼エリートの恒久的な寡頭政治へ変質させることを、決して許すな。この国を中国共産党の属国へと変えることを」

中国共産党はアジアを、そして全世界を支配する野望を抱いています。アメリカと韓国、この二つの国家は中国共産党の脅威に立ち向かわねばならないのです。

さて、ここで個人的に、少し挑発的な意見を申し上げます。私の身長やその他の点から察せられる通り、私は韓国人ではありません。しかし、アメリカ人の特性として率直に申し上げます。私はある本で、韓国の若い世代の中に、自分たちは見捨てられている、社会は自分たちに不利にできていると考え、あきらめている人たちが多いという記事を読みました。さらに、交際、結婚、子供を持つことを諦めた世代、また家を持つこと、あるいはキャリアを諦めた世代もいることを。

現在、韓国の結婚率は過去最低です。また世界的にも、出生率は下がり続けています。今のペースでいけば、来年までに。平均的な韓国人女性は生涯でわずか0.75人の子供しか持たないことになります。実は韓国は消えつつあるのです。

これは外国との戦争や移民や共産主義によるものではありません。実は、一部の韓国人が、このような状態を推し進めているからなのです。信じられないかもしれませんが、アメリカにも同じような人たちは存在します。

韓国の住宅費は高く、世界でも最高水準であり、大学の学位は、あまりにも高額です。つまり、多くの人は、大学を去り、家を持つことをあきらめ、家族を持つことをあきらめてしまうのです。しかし、率直に申し上げますが、この選択は間違っており、社会が受け入れてはならないものです。

子供を持たないことは、道徳的に間違っているだけではありません、歴史的な悲劇をもたらすのです。考えてみてください。韓国は何千年も生き続けてきたのです。

子供が新たに生まれない国は、未来のない国なのです。新たな韓国人の世代が生まれなければ、韓国を守ること、引き継ぐことはできません。それでは共産主義に立ち向かうこともできません。

この現状を変えなければなりません。そしてそれはここにいる全員から始めなければなりません。私たち皆が、次の世代が生まれることを確かなものとし、新たな未来を相曽しなければならないのです。

今の韓国の少子化は国家的な緊急事態です。75年前の共産主義者の侵略と同様の危機なのです。この危機を解消するために、あらゆる法律を検証しなければなりません。

私たちは、釈迦のあらゆる制度、あらゆる文化に対し問うべきです。それは「より多くの子供を産む」という問題解決に役立っているのか、それとも悪化させているのか?

今、アメリカでは大学の学位は、事実上、若者を搾取する詐欺と化しています、私はそのことを本に書きましたが、アメリカでは学位は年々高くなるが、教える内容は年々減っています。大学への進学が、結局、人生のスタートを切るのが難しくしているだけです。ですから私ははっきり申し上げます。目指す職業に学位が不要なら、学歴の取得に時間を浪費するな。私自身、大学には行きませんでした。学位がどうしても必要なら、可能な限り短期間かつ低コストで取得するべきです

そして、そのために人生が苦しむほどの借金をするべきではありません。韓国での状況について、私は少し聞いたことがあります。あまりにも人々が学歴や大学を気にしすぎる、それに人生をゆだねてしまっている。両親は自分の子供がどの有名大学に行くかに神経を集中させ、子供たちは学校外で家庭教師と何千時間も勉強し、一般的な標準テストでよい点数を取ることだけに若い年月を費やしている。

もちろん、勉強や知識はないよりはあったほうがいい。韓国が高度な標準化テストを実施し、最高成績者を称賛する姿勢には私も敬意を表します。しかし正直に言わせてもらえば、何かが根本的に間違っています。家族は2人や3人の子供すべてに学習塾の代金を払うことは難しいから、一人しか子供を産まない。子供たちも、人生の全てが、志望校に入学できるかどうかで決まると思い込むから、不合格なら自殺したり自分の人生は不幸でおしまいだと思うようになる。はっきりいいますが、どの大学に入学したかなどは、人生においてそれほど重要なことではありません。

大学卒業後の人生で、何をなすかこそが重要なのです。そして究極的に重要なのは、神と自分との関係です。もし許されるなら、さらに物議を醸す見解を述べさせていただきたい。私は。韓国が世界一の整形手術率を誇る国だと知りました。私がソウルで滞在している場所には、至る所に美容整形クリニックがありました。しかし、私は正直違和感があります。美しくなるために若者が手術を受けているのに、彼らは結婚しないし、子供も持たないのなら、その手術に何の意味があるのでしょうか?

若き韓国人たちがこうした問題について考え、これまでの思考に革命を起こさねばなりません。そして私は皆さんに呼びかけます——この集会を、その革命の起点にしてほしいと。

若者の結婚を進めるためには、戦いが必要なのです。そして子供をもうけること。人間は、自分たちが養えると思う数より多くの子供を持つ覚悟を持つべきなのです。これからの最大の問題は食糧問題でも戦争でもなく、私たちが十分な子供を産んでいないことにあるのです。私たちの先祖は、もっと苦しい時代に、私たちを産み育ててきました。その先祖は、私たちに何をしているのかというでしょう。アメリカではターニングポイントUSAが模範を示そうとしています。実は私は既に二人の子を持っています。私の子供たちは主からの祝福です。

私は今、経済的にも非常に恵まれています。私たちは国内で大きな影響力を持っています。私たちのポッドキャストはかなり成功しています。それは大きな祝福です、しかし、もし子供たちのために必要ならば、私は今持っている財産すべてを売り払うでしょう。どれだけ財産や名誉を集めようと問題ではありません。大切なのは神を敬い、子供を持つことです。

もっと子供を産めばよかったと後悔する人は多く知っていますが、産んだ子供を後悔する人には出会ったことがありません。ですから、このイベントに参加している未婚の若者たちよ、今日の出会いを機会に、お互いが結ばれることを考えてみてください。

最後に一つだけ付け加えさせてください。現在韓国ではいくつかの憂慮すべき事態が発生しています。牧師たちが逮捕されています。特別検察官などが、教会に押し入っていますが、これは間違った行為です。

トランプ大統領は韓国政府の動向を注視しています。私は米国政府の代弁者ではなく、いわゆる一般市民です。ここにいるメディア関係者が私の発言を理解し、正確に引用することを願いますが、もし韓国政府がこのような狂った行動を行い続けるのなら、正義を守るために立ち上がり戦うのがアメリカのやり方です。私たちの世界は、自由を守るために戦う、そのために立ち上がる人々のためのものなのです。

保守派の韓国の人たちが、神を畏れる韓国人こそが、この国のために立ち上がる時なのです。若き韓国人だけがこの輝かしい自由の灯が消されないために立ち上がることを確信しています。今日の集会がどれほど重要なものなのかを理解していただきたい、このビルド・アップ・コリアの集会を、韓国の人たちが懸命に準備して実現いたしました。現在の状況下で、彼らはリスクを負い、自らの危険を顧みず行動してきました。これは勇気ある行動です。皆さんはどうか彼らを支えていただきたい。暴政と戦う最善の方法は、善良な人々が立ち上がることです。この素晴らしい国でゲストとして招かれたことは、この上ない光栄でありました。

ここで出会った素晴らしい人々や思い出を世界と分かち合います。そして、私はまた決して韓国のことを忘れません。皆さんが私を必要とするときは、いつでも私はここにいます。韓国の皆さんの戦いは私の戦いでもあるのですから。

立ち上がる時が来ました。韓国のために戦いましょう。そして神はアメリカを祝福し、神は韓国を祝福します。感謝します。神の祝福を。


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