名古屋市の愛知韓国人会館で14日、一般社団法人「在日韓国商工会議所」(柳和明会長)は金融・不動産・建設部会(朴秀幸部会長)の講演会を開催、150人超が聴講した。
朴部会長は、「全国から集まった在日韓商の理事、会員、友人に感謝する。最近は建設コストが高くなり、業界で大変な思いをしている。最後までご静聴をお願いする」と主催者あいさつを行った。金星秀・駐名古屋大韓民国総領事館総領事、中里高之・名古屋市議会議員/日韓議員連盟会長のあいさつに続き、講演会に移った。
今回の講演会は2部構成で行われた。第1部では新韓金融持株会社のグループ財務部門長(CFO)の千湘寧副社長が来日し、新韓金融グループの投資説明会を行った。また、SBJ銀行大阪支店の朴俊亨次長が口座開設および証券口座開設について説明を行った。第2部では中村豊・島根大学名誉教授が、「建設業の現状と業界の課題」をテーマに講演を行った。
中村名誉教授は京都大学で博士(工学)学位を取得。台湾の国立高雄応用科技大学客員教授を経て、島根大学で教鞭を執った。講演では、日本の大手ゼネコンの仕事・建設業界の現状について最新データを用いながら説明。業界の課題とそれに対する取り組みを紹介し、「きつい・汚い・危険」の旧3Kから新3K「給与・休暇・希望」へとシフトした働き方改革を行うべきと話した。
講演を聴講した金直哉・在日本大韓民国青年会愛知県地方本部会長は、「すべての講演を通じ、若い世代の在日同胞の問題関心がよく捉えられていたと感じた。今の時代に適応した課題を勉強させてもらった」としている。講演会終了後、場所を移し名古屋市内のホテルで行われた懇親会には110人が出席、盛況となった。
千湘寧副社長による新韓金融グループの投資説明会(在日韓国商工会議所提供)