都内で日韓交流おまつり

舞台・飲食ブースなど盛況
日付: 2025年09月30日 10時46分

 東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園中央広場で「日韓交流おまつり2025 in Tokyo」が9月27・28日に開催された。韓日国交正常化60周年を記念して行われた17回目の催しで、日韓交流おまつり2025実行委員会が主催し、外務省が後援。オープニングセレモニーには高円宮妃久子さまが出席した。2日間で4万9000人の来場者を記録した。


 朝鮮通信使行列を再現

今年のスローガンは「両手を携え、より良い未来へ」。
両日とも午前11時から午後8時まで観覧無料で実施され、初日2万3000人、2日目が2万6000人の計4万9000人が来場した。それぞれ韓国文化や食、音楽を楽しみ、韓日の友好を深める機会となった。
27日の開会式は11時にスタート。17回目を迎える今年は、韓日国交正常化60周年という節目の年に当たることから、これを記念し、朝鮮通信使行列の再現が行われた。両国が互いを尊重し、平和的な関係を維持するという約束を意味する「親書伝達式」も続いて執り行われた。使節団代表は、2001年に新大久保駅で亡くなった韓国人留学生・李秀賢さんの母、シン・ユンチャンさんが務めた。
呉公太日本側実行委員長、小路明善同日本側実行委員長、孫京植韓国側実行委員長の共同開会宣言からスタート。
駐日韓国大使館の金壮炫次席公使は「1998年の韓日パートナーシップ宣言以降、両国の協力関係構築に向けた努力が続いている。今後、特に未来の韓日関係の主役である青年間の交流がより深化することを期待する」と歓迎の挨拶を述べた。
あべ俊子文部科学大臣、宮路拓馬外務省副大臣、キム・ヨンス韓国文化体育観光部第1次官、朱豪英韓日議員連盟会長、長島昭久日韓議員連盟幹事長、金碩基外交統一委員会委員長兼韓日議員連盟副会長、河村建夫日韓親善協会会長の祝辞のあと、開会セレモニー「フラワーリボン・タイド」が行われた。両国の国花をタイド(結ぶ)するこのセレモニーには高円宮妃久子さまが参席された。

 食・芸能で活発な交流

会場には韓国コンテンツ振興院による広報ブース、韓国観光公社、駐日韓国文化院、bibigo、Mnetなどが出展。韓国食品の試食や販売、韓服試着体験、日韓文化交流基金による高句麗古代装束の展示、韓国関連書籍の販売ブースが設けられた。
また、韓日高校生交流キャンプの報告展示も行われ、若者の交流成果が紹介された。
ステージプログラムは2日間を通じて多彩な内容で展開。27日のオープニングでは「ポッペラ」「よさこいソーラン」など披露され、華やかなスタートを切った。KPOPコンサートでは、韓国の人気グループBTOBのメンバー、イ・チャンソプが熱唱。「TROT GIRLS JAPAN」が輩出した日本人アーティストの住田愛子さんの登場は韓日の音楽交流を象徴する場面となった。
28日もKPOPや伝統芸能のパフォーマンスが続き、来場者を魅了した。ステージ周辺では、観客がスマートフォンで撮影した動画や写真がSNSに多数投稿され、イベントの盛り上がりが広く共有された。
飲食ブースも大きな人気を集めた。チーズハットグ、海鮮チヂミ、冷麺、ヤンニョムチキンなど、韓国を代表する料理が提供された。家族連れの来場者には、子ども向けの韓服試着コーナーやフォトスポットが好評。子どもたちが韓服を着て記念撮影する姿や、家族で韓国料理を囲む様子が会場全体に温かい雰囲気をもたらした。
SNS上では、行列の様子や韓国料理の写真などが多数投稿され、「韓国の文化や歴史に触れることができて楽しかった」「日韓の絆を感じた」「国交60周年にふさわしいイベントだった」といった声が寄せられた。
東京に続き、ソウルでは今月12日に「韓日交流おまつり」が開催される。

開会セレモニーには高円宮妃が参席

 

 


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