韓国政府は、9月29日から来年6月30日まで中国人団体観光客のビザ免除での入国を許可した。この期間中、中国人団体観光客は15日の範囲内でビザなしで入国できる。ビザ免除での入国初日の29日午前、中国人2700人を乗せたクルーズが仁川港に入港=写真=した。今回の措置は、中国は昨年11月から韓国国民のビザ免除入国を許可してきた。今回の韓国政府の対応で、韓国内流通・観光業界は中国人対象の「中国特需」に突入した。一方、韓国では中国人の犯罪増加に対する憂慮が大きい。これまで中国人が韓国で軍事情報を収集するなど明白なスパイ活動をしても、既存の法令ではこれらを「スパイ罪」で処罰することができず、野党「国民の力」は、現行スパイ罪の適用範囲を「敵国」から「外国またはこれに準ずる団体」に拡大する法改正を推進したが親中与党が反対している。