最高人民会議で対韓・米関係言及

金正恩「統一の意思はない」
日付: 2025年09月24日 10時04分

 21日、北韓の金正恩総書記は、平壌の万寿台議事堂で開催された最高人民会議第14期第13回会議で演説を行った。
22日の朝鮮中央通信によると金総書記は演説で、米国のトランプ大統領について「個人的には良い印象を持っている」と述べつつ、「米国が非核化に固執せず、現実を受け入れて真の平和共存を望むなら、対話の可能性はある」と語った。一方、核放棄については「米国がわが国を武装解除させ、その後に何を企むかは明らかだ」として、核保有の立場を堅持する姿勢を強調した。さらに「わが国の戦争抑止力は現在も機能しており、これが失われないことを望む。もし失われた場合、第二の使命が発動される」と警告した。この「第二の使命」は核反撃を意味すると解釈され、「韓国や周辺地域、同盟国の軍事構造が瞬時に崩壊する」とし、こうした事態を避けたいと牽制した。
韓国との関係については、「米国に依存し、米国化された韓国の体制は異質であり、統一の意思はない」と断言。「どちらかが消滅するような統一は必要ない」「南北は国境を隔てた異なる二つの国家であり、一つになれない」と述べ、韓国との交渉を一切拒否する立場を示した。


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