韓国通信大手のSKテレコムは8日、カレンダーシェアアプリを運営するTimeTree(タイムツリー、東京都新宿区)と資本業務提携を締結。タイムツリーに22億円を出資すると発表した。
SKは人工知能(AI)サービスを提供。カレンダーの利便性を高めるAI機能の開発も共同で進めるとともに、海外展開を加速させる。SKがさまざまな業務を自律的に行うAIエージェント分野で海外企業と組むのは初めて。
両社で協議会を設置し、ノウハウを共有してカレンダーの利便性を高めるAI機能を開発する。入力した予定に関連してチケットやホテルを自動検索したり、複数人の予定から最適なミーティング日時を提案したりといった機能を想定している。
SKはAIエージェントを独自開発。韓国の人口の約2割にあたる約1000万人が利用している。
タイムツリーは家族や友人、団体など、複数人で共有できるカレンダーアプリとして2015年にサービスを開始。25年1月には初の海外拠点として韓国法人を設立した。登録ユーザー数は世界で6700万人で、米国、ドイツ、台湾、英国などにも展開している。
SKの柳英相・最高経営責任者(CEO)は「今回の業務提携はSKがAIエージェント技術を通じてグローバル市場で新たな価値を創出できる重要なチャンスだと考えている。韓国と日本のAIエージェント生態系の拡大をリードしていく」とコメントしている。