都内の祐天寺で8月24日、朝鮮人戦争犠牲者追悼会(鈴木公一世話人代表)は、第37回となる会合を開催(第1回は1989年)、約50人が参加した。
本堂で法要が行われた後、世話人らがあいさつした。金昌鎮さんは、「浮島丸の悲劇から80年経っても状況が何も変わっていない。進捗のいくつかを挙げることはできても、根本的なところで遺骨の返還がもう15年近く行われていない点が残念だ」と悲痛な胸の内を明かした。
世話人代表の鈴木さんは本紙の取材に対し、「日韓国交正常化60周年の今年の内に事態が進むよう行動している」とし、浮島丸関係の他の市民団体とともに厚生労働省への要請書を7月に提出した旨について語った。
祐天寺には、厚労省から寄託された700柱の遺骨が安置されている。
追悼会後あいさつする金昌鎮さん