「富豪方程式」3代続くお金持ちへの道

「三因子」を理解し自分と時代を知る
日付: 2025年09月02日 10時17分

 自分を知れば1%の金持ちに誰でもなれる。
時代を知れば0・1%の金持ちになれる。
自分と時代を知る方法の定義は、自らの「三因子」は自分と先代3代の生活の中で(1)霊的な習慣(2)肉体的因子(3)経済的サイクルとして解け込んでいることを理解することだ。
企業も国家も同様である。
これをきちんと後代に継承できないことで、失敗と貧困が起こる。
韓日両国を比較すると、韓国より日本の国民がこれをよりよく継承発展させる歴史的習慣を持っている。
これは先進大国を作った基本的な枠組みである。韓国の国民性はこの部分が非常に弱く、根幹が不足している。
世代間の対話の断絶は、両国と現代の先進社会の共通の課題ではあるが、日本では国民の習慣の中に三因子がより解け込んでいることは世界がすでに知っている。 
富を3代継続できない理由も簡単だ。自分の現在を作った先代の「三因子」を知らないからだ。それを知らずに、たまたまお金を稼いで富豪になったとしても、時代という膨大な可変要素など変化の波に出会えば、その程度のことでも、対応できず溺死するように原点回帰が起こる。
富を成し遂げた変化に揺れて崩れる事例は多い。
これを根本的に追跡してみると、自分の経済的サイクルについて準備が全くできなかったことから始まるケースが85%を超えた。
時代は絶えず変化する。
だが、人類の初めから今まで変わっていないものがあることを知っていれば 簡単に崩れるのはむしろ難しい。
人間は「生まれて」「食べて」「寝て」「死ぬ」。
ただ四つだけを繰り返す。
何万年も繰り返し、変わっていない。
時代の変化は人類に失敗をもたらしたよりも、さらに発展し進化する成長の基盤となってきた。
結局、変化は成長の足場であり、失敗の足場ではない。
それなのに、なぜその変化の前に沈んでしまうのだろうか。自分を知らず対応策を準備していなかったからだ。
準備も不足し、対応能力も不足していれば結果は失敗となる。
これを個人、企業、国家の成長ストーリーや体質、国家の根幹や競争力の分析と準備を通じて、適切に導き、耐え抜いた個人、企業、国家はさらに大きな富を蓄積する機会を得てきたのが、人類の経済史であり歴史だった。個人、企業、国の「if」を見つけ出すことが、すべての富の核心なのである。
今、世界はAI革命という夥しい変化の中にいる。

創造より活用が大事

先取りが何よりも重要だが、後に続くのも決して悪いことだけではない。
先取りは利益を享受することもできるがバブルの奴隷になることもある。先取りの利益が大きいことで、多くの企業や国家が全力を尽くしているが、人間を正しく振り返ってみよう。
人間は四つのことのみしかしていないという事実を覚えよう。
AIという巨大な波を拒むことはできないが、創造できなかったならば順応し、活用を追求することがより重要である。
富は0・1%の創造的な人間が持つものではなく、0・9%の創造的な人間を洞察力を持って正しい方向で追いかけた者たちが得たという事実を心に留めよう。

●千周寧 世明投資戦略研究所代表。1963年韓国例川生まれ。大邱大学経済学科卒業。国立慶北大学MBA経営学修士。現代自動車全国販売王3連覇。四つの総合病院を経営。現在、三つの私募投資組合を保有。著書多数。


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