今回の韓日青少年柔道交流大会の開催を振り返り、栃木県日韓親善協会の青木勲会長は本紙の取材に対し次のように語った。
「〝親善〟の役割は果たせたと思う。負けたり勝ったりを含め、スポーツを通じた交流は大人から子どもに手を差し伸べて行うものでなければいけない。子どもたちが体でぶつかり合うことで、自分だけがよければ良いというような自己中心的な考えを払拭してくれる。国際試合の経験や、選手として選ばれた誇りを胸に、今後の活躍の舞台へとそれぞれ向かって行って欲しい」とし、選手たちにエールを送った。
先代に当たる故・青木忠三会長が〝日韓両国の青少年が柔道を通じて友情を深め、互いを理解する交流の場を設けたい〟との思いを持ち、初めて訪韓したのが1984年だった。当時、財団法人「韓国柔道院」で理事長を務める李相燦氏との縁により、その後の高陽市柔道会との関係につながり、今日に至っているという。
親善柔道交流大会の終了後、宇都宮市内のホテル丸治で開催した栃木日韓協主催のレセプションの場で、青木会長は次のようにあいさつした。「大会お疲れさまでした。おかげさまで成功裏に執り行うことが出来た。今日の大会が今後の柔道人生の糧になることを願うとともに、日韓親善を担う若者の明るい未来に期待している」とした。
来年は、高陽特例市で大会が開催する。ますますの〝親善〟実現に期待を寄せたい。
先代の故・青木忠三会長が始めた柔道交流への思いを受け継ぎ、40年以上にわたり栃木県の韓日親善に寄与してきた青木勲・栃木県日韓親善協会会長