在日本大韓民国民団中央本部(金利中団長)の肝いり事業「オリニジャンボリー」が今年も開催。186人の小学校4~6年生のオリニたちが引率スタッフ・民団関係者らと約260人で訪韓、3泊4日の旅程で母国を満喫した。(ソウル=李民晧)
忘れがたい思い出に
民団中央本部は7月28~31日の4日間にわたり、小学校4年生から6年生までのオリニが母国での旅程を楽しむ「オリニジャンボリー」を開催。オリニ186人と引率スタッフなど民団中央関係者約260人がソウルの観光地などを巡った。
昨年8月、6年ぶりの開催となった同イベントが好評を博し、今回もリピート参加している子どもたちが多いと李相哲・民団中央本部文教局長兼生活局長は話す。
昨年参加が見送られた4年生の参加枠も、今年は復活。コロナ以前でもあまりなかった2年連続での開催となった。
■開会式で在日の貢献学ぶ
初日の28日、日本各地からそれぞれ航空便で訪韓した一行は、ソウル松坡区のオリンピックパークテルで合流、開会式に先立つ交流企画で全国のオリニたちが親睦を深めた。
河亨柱・国民体育振興公団理事長のあいさつ。同公団は在日同胞の青少年事業を幅広く支援
開会式の主催者あいさつで金利中団長は、「オリニジャンボリーは、家族から離れてオリニたちが母国で同世代の同胞と出会う機会となる点が魅力。私の任期である来年の創団80年の節目まで、毎年開催できるよう準備を進めている。今回も運営を手助けしてくれているサポーター・民団スタッフ、韓国側の関係者の皆さんに感謝している」と謝意を伝えた。
続いて登壇した李相徳・在外同胞庁長は、子どもたちに在外同胞庁の役割や沿革を説明。「皆さんのように海外で生活する韓国人を支援するのが主な仕事」と話した後で、オリニからの質問を受けながら交流を図った。初めて韓国を訪れたという参加者から「日本と違う風景に驚いている」と感想が寄せられると丁寧に応えていた。
最後に、河亨柱・国民体育振興公団理事長が関係者あいさつを行った。
■充実の旅程で親睦深める
29日から本格的に活動を開始。各人とも貴重な体験を重ね、母国での夏休みを満喫した。
29日、朝食後からフィールドワークを始め、景福宮組と南大門組に分かれてゴールのロイヤルホテルを目指した。昼食にチャジャンミョンやソルロンタン、冷麺など班ごとに思い思いのKフードを食してから、ソウルの在日韓国人記念館を訪問。在日同胞の母国貢献をオリニたちが学ぶ企画が組まれていた。
30日、果川市のソウルランドを楽しんだ後、夕食後からキッズ大パーティーをオリンピアで開催、翌日には別れてしまう全国のオリニたちが一堂に会して親睦を深めた。
母国で同じ年代の在日同胞と過ごした経験は、忘れられない思い出として各人の胸に刻まれるだろう。
7月29日、ソウルの在日韓国人記念館を訪れたオリニたちの様子。在日同胞の母国貢献を学ぶ