バングラデシュで建設事業など展開するBANGLADESH FOUNDRY & ENGINEERING WОRKS(BFEW)のハッサン・タリク代表取締役とマックス・コンラッド顧問が16日、社会福祉法人「こころの家族」(尹基理事長)が運営する特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」を訪問、人材支援などを巡り積極的に意見交換した。
田内緑・こころの家族常務理事が2人と面談、ほかに高橋千津子施設長、村岡勇二・公益財団法人「国際人材開発機構」理事、篠崎晃・本紙論説委員、バングラデシュから訪れた2人の日本側パートナーとして大澤華林・トミックス代表取締役らが参加、こころの家族が日本の各地で特別老人ホームの運営を行うに至った沿革や、外国籍職員の雇用状況について、現場で話を聞いた。
タリク代表からは、「1カ月後に一定の人員を雇用してもらうため、整えておくべき資格などの条件は」といった質問が出されるなど、積極的に意見を出した。質疑応答の後、一行は施設の視察を行った。
雇用条件など慎重に交渉を進めなければいけない点も確認されたが、互いに協力できる範囲で今後、人材支援など検討していこうと交流が図られた。
多文化共生が謳われる昨今であっても、実務的な次元において日本で外国からの人材派遣が実現するまでには時間を要するだろう。まずは関係者間で議論が交わされたことに対し、期待を寄せたい。
故郷の家・東京で勤務する韓国人スタッフに聞き取りを行うハッサン・タリクBFEW代表取締役㊨とマックス・コンラッド同顧問