SK初の首位 サムスン抜く

DRAMシェア
日付: 2025年06月10日 11時48分

 台湾の調査会社トレンドフォースは、半導体メモリーの一つであるDRAMの2025年1月~3月期の世界シェア(売上高ベース)で、韓国SKハイニックスが初の首位になったと発表した。SKは生成AI(人工知能)向けに高性能品「HBM」の量産を図り、これまでトップだった韓国サムスン電子を抜いた。
1~3月期のSKのDRAM売上高は24年10~12月期に比べ7%減の97億2000万ドル(約1兆4000億円)で、シェアは36%だった。サムスンは同19%減の91億ドルで、シェアは33・7%だった。サムスンによると、同社はDRAM市場で1992年から世界首位を維持しており、約30年ぶりのトップ交代とみられる。
HBMはDRAMを積層して大容量のデータを高速で処理できるようにしたもので、生成AIを稼働させるデータセンター向けに需要が伸びている。SKは最先端の「HBM3E」を独占的に供給している一方、サムスンは量産化で出遅れている。


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