青年会に学ぶ在日コリアンの歴史

三重の中学生41人が受講
日付: 2025年04月30日 12時07分

 三重県志摩市立磯部中学校(助田宏樹校長)の3年生の生徒たち41人は、修学旅行中の「出会い学習」の一環で24日、在日本大韓民国青年会中央本部(李将浩会長)の関係者らによるパネルディスカッションを都内の会場で受講した。テーマは、在日コリアンの受けてきた差別・迫害の歴史について。
青年会中央から、日本国籍を持つ4世の郭佳人(木下佳人)副会長と、3世でライターの朴順梨さんが登壇した。
磯部中学校の生徒たちは事前学習を済ませた状態でパネルディスカッションに参加。受講後の感想を登壇者たちに対し、積極的に投げ掛けた。在日4世の李会長も生徒たちの質問に回答、「韓日のはざまを生き、『どこが自分にとっての居場所なのだろう』といった感覚を今も抱いている」と打ち明けた。
助田校長は、「卒業を控えた生徒たちが今後、いずれかの機会を得て在日と呼ばれる人たちと出会う場が訪れるかもしれない。今日の講義を聴いた経験を活かし、気づかないうちに相手を不快にさせてしまうことなどないか、些細な暴力(マイクロアグレクション)への感覚を抱いたまま、それぞれの舞台に向かって欲しい」としている。

郭佳人・在日本大韓民国青年会中央本部副会長は、磯部中学校生徒たちの「出会い学習」の場で自身のルーツを語った


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