露・北同名を誇示したクルスク奪還戦

金正恩のロシア戦勝節参加への花道
日付: 2025年04月30日 11時01分

 ロシアが戦勝節80周年(5月9日)を前に、露・北同盟を引き立てている。
ロシア軍参謀総長は26日、クルスクを完全に解放したと発表、北韓軍がクルスク奪還作戦に参加した事実を初めて確認した。ロシア側は28日、北韓軍の参戦写真を公開した。北韓側も同日、朝鮮中央通信の労働党中央軍事委書面立場文を通じ派兵を確認した。
プーチン大統領は声明を発表し金正恩に北韓軍派兵に対して感謝を伝えた。クレムリンのドミトリー・ペスコフ代弁人は、北韓がクルスクでロシアを助けたため、モスクワも平壌に軍事的支援を提供する意向があると言った。ロシアは必要な場合、北韓の防衛を助けると述べた。彼は、両国は、包括的戦略同伴者条約に基づき、必要な場合、お互いに即時の支援を提供する義務があると述べた。彼は、クルスク地域の解放作戦に北韓軍が参加したことは、両国の合意がどれほど効果的に機能しているかを示したと強調した。
彼はまた、モスクワとワシントンが障壁を崩して対話を始めたが、両国がウクライナ葛藤の解決のため外交的努力を傾けたというメディア報道のほとんどは事実ではないと言った。
ロシアのメディアは、ロシア人の間で、戦場で肩を並べて戦った北韓軍がCSTO(1992年の集団安全保障条約)よりも良い同盟であり、戦勝節の閲兵式で北韓軍がベラルーシ軍より先に行進せねばならないという世論が多いと伝えた。ロシアのメディアらは、クルスクでの北韓軍の活躍が報道されるのは、金正恩のモスクワ訪問準備を間接的に示唆すると伝えている。
プーチン・ロシア大統領は戦勝節80周年を迎え、72時間の休戦を命じた。ロシア側は、人道主義的な次元で5月8日0時から5月11日0時まで休戦すると発表した。臨時休戦措置に違反する場合、強力な対応措置を取ると警告した。
トランプ大統領がNATOに対する指揮権を事実上行使できない状況と言われている中、北韓軍の派兵公式化が、ウクライナ戦争に多くのNATO兵力を傭兵として参戦させてきた英・仏・ドイツなどの対応が注目される。


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