民団中央が談話文発表

義士記念館巡り摩擦
日付: 2025年04月08日 11時50分

 在日本大韓民国民団中央本部(金利中団長)は3日、報道各社に向けて「尹奉吉義士記念館に関する談話文」を発表した。
先月2日、石川県本部(閔興基団長)施設に対し車をぶつけられるなどの直接的な業務妨害を受けていた。団員に対して危害を加えられた事例はないものの、徐々にエスカレートしていく日本の右派性向活動家・政治家らによる記念館設立反対の妨害行為が、現地在住の韓国人にも日本人にも損害しか与えていない現状を受け、切迫した現状により談話文が出された。
談話文は、記念館が設立されない方向へ進むことを容認する一方で、「ヘイトがない社会を強く望む」としており、暴力性それ自体への疑義に力点を置いているようである。
本来であれば、尹奉吉義士が行った行為それ自体も歴史上、暴力性への疑義を訴えた行為であったとすべきだが、今日を生きる韓日両国の国民にとって結論を下し難い、俎上に載せづらい案件であったことは、ナショナリズムが絡んでくるからにほかならない。
重要なのは、今日の記念館設立を巡る騒動が、韓日国交正常化60周年の祝賀ムードを損なう側面を持っていることだ。
今月から開幕する大阪・関西万博の韓国ナショナルデーは来月13日と定まっているが、尹錫悦大統領の罷免判決の結果を受けて、大統領不在の状況で迎える見通しが強まっている。

(談話文の全文は民団ホームページに公開)

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