【寄稿】真鍋祐子東大教授に問う 「なぜ韓国排除の朝米平和協定なのか」

朴容正・ジャーナリスト
日付: 2025年02月04日 12時28分

「相手の国のことを知らずに外交はできません。国際的にも韓国のプレゼンスは増してきており、いつまでも上から目線で対応し続けるわけにはいかない。歴史問題も避けて通るべきではありません」 「喫緊の課題は、休戦しているにすぎない朝鮮戦争を米国と北朝鮮の間で終結させること。そうでなければ分断体制は続き、国家保安法もなくなりません。再び韓国で、非常戒厳が出されかねない。日本も朝鮮戦争の終結を歓迎すべきです」(真鍋祐子・東京大学東洋文化研究所教授。朝日新聞24年12月20日付「オピニオン&フォーラム」掲載のインタビュー「戒厳令とたたかう」)

真鍋祐子・東京大学東洋文化研究所教授(社会学)に問う。

質問①真鍋教授の提案は、北朝鮮が強調していた「朝米平和協定締結」主張と同様なものなのか。
質問➁朝鮮戦争(韓国戦争。1950年6月25日南侵~53年7月27日休戦)休戦協定の当事者は米国と北朝鮮だけなのか。韓国は当事者ではないのか。
質問③韓国と北朝鮮の間で朝鮮戦争を終結させることは「喫緊の課題」ではないということなのか。
質問④米国と北朝鮮との間で朝鮮戦争を終結されば「(南北)分断体制」は終了し、南北の平和確保・和解・統一へと進展するということなのか。米国が朝鮮戦争の終結を拒み、南北分断体制を持続させてきたということなのか。
質問⑤金正恩朝鮮労働党総書記の「南北同族否定」「南北統一否定」発言・主張をどう評価するのか。北朝鮮は、「南北はそれぞれ別民族の国家」だとして休戦線を国境線化している。「南北統一を否定」する北朝鮮との「朝米平和協定締結」主張は、それこそ「南北分断体制」を持続・固定化するものではないのか。


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