トランプ第47代大統領就任

米国優先主義の革命的な措置を宣言
日付: 2025年01月21日 10時31分

 ドナルド・トランプ米大統領の就任式が20日(現地時間)、全世界に生中継される中、連邦議事堂ホールで行われた。外は北極寒波の酷寒だったが、屋内の就任式の熱気は熱かった。
トランプ大統領は就任辞で、大統領行政命令を通じてやろうとした、強力な米国のためのビジョンを米国民と世界に向けて宣布した。トランプ大統領は、米国の再建のための広範な革命的措置を宣言した。ジェンダー問題など、道徳性の回復を強調、米国を正常な社会に戻すと言った。
そして、民主党政権が台無しにした米国を正常かつ強力な国家に戻すための措置・米国優先主義に言及した。トランプ大統領が「過去4年間の米国の衰退はもう終わった」と前任バイデン政権を真っ向から批判。バイデンの環境にやさしいエネルギー政策などをすべて覆す政策を次々と発表するや、参加者たちが歓呼し起立拍手をする中、過去4年間、米国を混沌とした後進社会にしたバイデンとカマラ・ハリスは苦い表情で座っていた。
トランプ大統領は、南部国警非常事態を宣布、軍隊を動員して不法入国を直ちに中断させ、数百万の違法滞在犯罪者を大々的に追放すると宣言した。さらに米国の野心を言い放った。米国の領土と富を拡張すると述べ、メキシコ湾をアメリカ湾に名前を変え、パナマ運河の所有権を回復すると宣言した。火星にアメリカの国旗を立てると宣言した。
トランプ大統領は先週、イスラエルのネタニヤフ首相に圧迫を加え、ハマスとの協定を実現させ、ガザ地区での虐殺を終息させた。就任の前に収めた大きな外交成果だ。だが、トランプ大統領の意欲と支持者の期待にもかかわらず、トランプ政権の前途は順調ではない。特にバイデン政権が残した負の遺産を克服することは容易ではない。エネルギー緊急事態も宣言。一方、米国の製造業を回復させる米国優先主義は同盟国との摩擦が避けられない。
米国は山積した国内問題のため、対外政策ではトランプ大統領の意図通り遂行する余裕は多くない。トランプの世界戦略に反対する英国はウクライナと100年同盟(パートナーシップ協定)を締結した。
弾劾政変と内戦中の韓国は、トランプ大統領の世界戦略と米国優先政策との調律・協調にどう取り組むのかの課題が大きい。


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